板金のパテ工程ではなぜ巣穴が発生してしまうのか?4つの要因とその解決策

板金のパテ工程ではなぜ巣穴が発生してしまうのか?4つの要因とその解決策

パテを研ぎ、サーフェイサーを塗装した際に出てくる巣穴やパテを盛り付けて研いでいる最中に出てくる巣穴など、どのようなときでも巣穴に悩まされてしまいます。

しかしこの巣穴、なぜこんなにも頻繁に発生するのでしょうか?

塗装時のピンホールとは違い、その原因も追求しやすいのがパテの際に発生する巣穴です。

パテの巣穴発生には必ず原因があり、対策も簡単なものですので、もう一度作業を見返してみましょう。

空気が入ってしまうようにパテの練っている

パテと硬化剤を練るときに、中に空気が入るような練り方をしてしまえば、盛り付ける時にも空気が入り、巣穴になってしまいます。

はじめはヘラの角で硬化剤とパテをグリグリと練り合わせていきますが、その後の練り合わせでパテ板にパテを押し付けるように練っていかなければ空気が入り、気泡になりますので注意しながら練らなければいけません。

また、大量のパテを一度に練ろうとすると、必ず空気が入ってしまいますから、盛り付けたパテが乾燥する前にもう一度パテを盛り付ける要領で進めていくことをオススメします。

一度に大量のパテを盛り付けている

どれだけパテを慎重に練っても、パテの盛り付けで空気が入ってしまえば巣穴が発生します。

ヘコミを埋めるためだけにベタベタと盛り付けるのではなく、ヘラに力を入れて押さえつけるようにしてパテ付けを行います。

大きなヘコミの場合は1回目のパテで大量に盛り付けますから、必然と大きな巣穴も出来てしまいます。

2回目、3回目とパテ工程が進むにつれて、徐々にパテヘラを強く押さえながら巣穴を減らしていきましょう。

ヘラの選定を間違えている

平坦な面はプラスチックのパテヘラか大型のステンレス製のヘラを使うのが一般的です。

アール状の面ではゴムベラなどの柔らかい材質のものが優れており、アールの形状に対して垂直にパテを盛れるようになっています。

パテを盛りたい面がアール状にも関わらず、プラスチックなどの硬い材質のヘラでパテを盛り付けてしまえば、段差ができたり厚く盛りすぎてしまうという弊害が生まれます。

厚く盛ってしまえば必然と空気が入り、その空気が巣穴となって表面に出てくるでしょう。

数回のパテ付けで徐々に埋めてきた巣穴も、この1回の厚盛りで全てが台無しになってしまいますので、局面に合わせたパテヘラを使用しなければなりません。

ポリパテを盛らないでサーフェイサーを塗装している

板金で使用されるパテの中で厚付けパテとして代表されるのが「ファイバーパテ」です。

下方向に流れにくく、板金パテや中間パテとは比べ物にならないほど厚付けが可能ですので、大きなヘコミの修理には重宝されています。

しかし厚付けできる反面、巣穴が出来やすいのが特徴で、ファイバーパテの工程が終われば板金パテや中間パテのような番手の細かいパテへ変更していかなければなりません。

番手を細かくするのは巣穴を埋めるための役割と、ペーパー目を埋めていく役割があるためです。

最終仕上げはポリパテ1択ですので

  1. ファイバーパテ
  2. 中間パテ
  3. ポリパテ
  4. サーフェイサー

というように、細かな番手のパテを使用しなければ巣穴が発生します。

ごく小さな巣穴であれば、サーフェイサー乾燥後にラッカーパテで巣穴を拾うことも可能ですが、大きな巣穴となればラッカーパテでは埋まりません。

もう一度パテ工程からやり直さなくてはなりませんので、最終仕上げは必ずポリパテを使用しましょう。