パテキワの段差が無くならない!考えられる6つの原因を徹底的に解説

パテキワの段差が無くならない!考えられる6つの原因を徹底的に解説

パテキワの段差が無くならない原因のほとんどはパテ盛りの技量不足です。

パテを盛り付けた際に塗装面とパテ面で大きな断差が出来てしまい、この段差を削ろうとすることで本来削る必要の無い塗装面まで削ってしまい、何度やっても段差が無くならないのです。

さて、この段差が発生する原因は技量不足と言いましたが、技量だけではなくパテ似関する知識をしっかりと備えられていれば解決できる場合もあります。

ではその知識とはどのようなものなのでしょうか?

パテの付け方と研ぎ方は正しく行われているか?

パテ盛り

パテはフェザーエッジが作られた範囲に盛り付けて行きますが、薄く伸ばす要領でパテ付けを行っているでしょうか?

パテヘラを強く押し当て、手前または横方向に引き伸ばしていきます。

パテを厚盛りしてしまえば必然とパテ周りに段差が出来るため、いくらパテ研ぎをしても必ず段差が発生してしまいます。

パテの厚盛りは大きなヘコミに盛り付けるはじめの段階までに留めておきましょう。

最終仕上げのパテやその前段階のパテは薄く盛ることを心掛け、一度で終わらせるのではなく2回以上パテ研ぎを行うつもりで盛り付けていけば、無理な厚盛りにもならずに綺麗な面が出せます。

パテ研ぎ

ファイバーパテのような厚みのあるパテを研ぐには#80などの粗いペーパーを使用しますが、中間パテやポリパテなどの細かいパテを研ぐには#240あたりのペーパーがベストです。

特にパテキワの段差を無くすために細かな番手のペーパーを使うことが有効で、粗いペーパーでパテキワを削ろうとすると旧塗膜まで削れてしまい、段差が発生する確率が大きくなります。

基本的にパテ研ぎの工程としては

  1. パテキワを削る
  2. 粗いペーパーで面を出す
  3. 目消しとして番手を細かくして全体的にペーパーを当てる

おおまかにこのような流れです。

  1. パテキワの段差を削るために#240を使用
  2. #120で中心部の面を出していく
  3. 1で削った部分にも2のペーパー目が出ているので、全体的に#240で目消しを行う

パテ盛り工程で解説した流れからこのパテ研ぎ工程へ流れていけば、必然と段差は無くなるでしょう。

パテエッジへ溶剤が侵食してしまう

この事例はかなりやっかいで、旧塗膜が1液のラッカーであったり、建築用の塗料(いわゆるペンキ)、2液であっても硬化不良などが発生していて、パテの溶剤が旧塗膜へ侵食してしまうことで段差が発生します。

段差が発生するだけならまだ良い方ですが、溶剤により旧塗膜が縮れることも少なからずあるため、このまま作業を進めてしまえば数日でパテもろとも塗装が剥がれ落ちるでしょう。

さてこの場合の対策ですが、基本的にはサーフェイサーを塗装して解決します。

ボディ全体の旧塗膜に異常が見られるのであれば、塗装する範囲全てにサーフェイサーを塗装しましょう。

部分的に缶スプレーなどで補修してあり、その他の面が正常な塗膜である場合は、補修してある箇所とその周り数センチ程度の範囲にサーフェイサーを塗装します。

この際に使用するサーフェイサーは必ず2液型を選択してください。

1液型のサーフェイサーの特性上、硬化ではなく乾燥しかしません。

なおかつサーフェイサーに含まれているシンナーが強力で、旧塗膜に反応して縮れてしまいます。

2液型のサーフェイサーで旧塗膜を完全に密閉しフタをすることで、上塗りにも影響を及ぼすことなく、一般的な塗膜のようにパテも塗装も完全に密着します。

パテエッジ部分の薄いパテ膜の硬化不足

そもそもパテエッジ膜とはなんなのかと言う疑問があるかもしれませんね。

パテキワ、パテエッジ、フェザーエッジなど、様々な用語がありますが、全て異なるものです。

パテキワは、パテを盛り付けた最終端に発生する小さな段差です。パテまくらと呼ばれることもありますね。

パテエッジは、キワが薄く伸ばされている状態です。パテが薄いためフェザーエッジが透けて見えています。

フェザーエッジは言わずもがな、塗膜を綺麗に削った跡ですね。

さて、パテエッジの硬化不足ですが、寒い季節に頻繁に発生します。

パテは硬化の際に熱を発生しますが薄ければ薄いほど熱量も少なくなります。

厚盛りしていれば触れなくなるほど高温にになりますので硬化も速いですが、パテが薄ければほとんど熱を持ちません。

熱くなったパテは熱い箇所と周りのパテの硬化を促進させ、さらに高温になります。

さらに高温になった箇所からどんどん周りへ熱が伝わり、あっという間に硬化してしまいますが、ほとんど熱の発生しない薄いパテは硬化も遅いです。

中心部が硬化したからと言ってパテエッジが硬化しているとは限りません。

低温時のパテの硬化には、赤外線などを使用して完全に硬化させてからパテを研ぎましょう。

DIYでは赤外線を使うことが難しいため、ドライヤーでも代用は可能です。

風と熱によってあっという間に乾燥、硬化してくれるでしょう。

使用したパテが硬すぎる

あまり見かけることはありませんが

  • カーボンパテ
  • アルミパテ
  • ガラスファイバーパテ

この3つは特に硬いです。

それぞれのパテは限定された状況のみで使用されるため、決して汎用性は高くありません。

仮にバンパーの小さな補修でカーボンパテを使えば、パテよりもバンパーの塗膜と材質が柔らかいため、パテを研ぎきる前にバンパーが削れてしまうでしょう。

この3つのパテを使用しなければならない場合、最終面出しとして薄くパテ付けをするために使うのではなく、ボディなどの大きなヘコミにだけ使用しましょう。

大きなヘコミが無くなった段階で、一般的なパテへ移行し、面出しを行います。

プロも同様にこのやり方ですので、最終仕上げでファイバーパテなどを使うことは絶対にありません。

仮に綺麗な面が出たとしても、サーフェイサーの段階で大きな巣穴で発生してしまい、ラッカーパテだけでは巣穴に対応できなくなってしまいます。

硬いパテは最初期段階までに抑えておきましょう。

足付けしていない部分に余分にパテ付けをした

これ、DIYではかなり見られる事例です。

日頃から修理をしていれば

  • ヘコミの大きさ
  • ヘコみの範囲
  • パネルの形状

などを加味したうえでフェザーエッジを作り足付けしていきますが、DIYではこのように判断することは難しいでしょう。

これくらいの範囲で足付け(フェザーエッジ)しておけば大丈夫かな?

という範囲が狭ければ、パテ盛りの段階で足付け範囲が狭かったことに気付くでしょう。

足付けされていない面にパテを盛り、そのまま研いでいけばパテは密着していないため、ペリペリと剥がれてきます。

足付けされている箇所まで剥がれてくるのですから、パテキワに大きな段差が発生してもう一度足付け、パテ盛りをしなければなりません。

狭い範囲でパテを抑えたいと言う気持ちは分かりますが、どうせ広範囲を塗装するのです。

パテもサーフェイサーも広く取った方が後々のトラブルにもなりませんので、思い切って大きな範囲を設定しておきましょう。

パテの盛りすぎ

これもDIYや経験の浅い方に多く見られます。

盛りすぎてしまえば、パテキワの段差を消すことも簡単ではありません。

パテ研ぎではパテだけを研ぐことは不可能で、必ずパテ周りも削れてしまいます。

パテが高すぎれば周りの旧塗膜やフェザーエッジまで余分に削りすぎてしまい、必然とパテキワと旧塗膜の間が低くなります。

パテを一度に厚付けするのは大きなヘコミの最初だけです。

2度目、3度目からは薄く盛り、徐々に面を出していく要領でパテ付けを行っていきましょう。