サーフェイサーの水研ぎと空研ぎ、どちらが良いのか?

サーフェイサーの水研ぎと空研ぎ、どちらが良いのか?

パテ研ぎが終わり、サーフェイサーを塗装する。

サーフェイサーの研ぎには水研ぎと空研ぎ、どちらのやり方も存在します。

ノンサンディングタイプのサーフェイサーも存在してはいますが、ここではあくまでも研磨前提で、水研ぎと空研ぎ、それぞれのメリットデメリットについて解説していきます。

空研ぎは完全なる効率重視

空研ぎでサーフェイサーを研ぐ場合、ダブルアクションのサンダーを使用することが一般的です。

エアーツールを使わない場合は、#320〜#400程度のペーパーで研いでいきます。

サーフェイサーが乾燥すれば艶はなくなり、景色が映り込むこともありません。

ペーパーを当てればさらに艶がなくなり、目視で歪みを確認することは不可能ですので、綺麗な面が出せることはまずありえないでしょう。

綺麗な面が出せないのになぜプロでも空研ぎを行うのか?

いわゆる安い仕事の時ですね。

例えば

  • 現金支払いで安く直してほしいという依頼
  • 社用車で、すぐにボロボロになるからボチボチで良いという依頼
  • 中古車

およそこの辺りです。

いまこの記事を書いている時に軽トラが入庫していますが、お客さんいわく「軽トラなんだから見た目だけ綺麗になってれば良いよ!」という修理なので、正規の金額ではなく若干安く修理しています。

先ほども書きましたが、空研ぎでは景色が映り込りこみません。

景色が映り込まなければ目視で歪みを確認することは不可能ですから、手の感覚だけで可否の判断をしなければなりません。

いくらプロと言えども、手の感覚だけでプレスされた鉄板を再現することは不可能ですから、仕上がりもそこそこになってしまうのです。

ではどの程度のレベルがそこそこなのか?と言うことですが

パッと見は分からない

この程度です。

若干デコボコしていますので、直した面を見続けたり横から透かして見るとバレちゃいます。

でもお客さんも同意のうえですからね。

お互いに win win の修理方法というわけです。

さて次は水研ぎの説明に入ります。

水研ぎは繊細な修理方法

水研ぎは景色が映り込みます。

シャワー水をかければクリアを塗装したのとほぼ同様の映り込みですので、塗装後の面がはっきりと目に見えます。

しかし注意しなければならないのは、デコボコが判別できても高い低いは分かりません。

これも完全に経験ですが、どのように景色が変化すれば高いのか。

どのように変化すれば低いのかと言うことが判別できなければ、綺麗に研ぐこともできません。

基本的には電線や蛍光灯など、横長のものを写し込んで歪みを確認します。

写し込んだものが山なりになっていればそこは高い。

写し込んだものが谷になっていれば低い。

ハッキリ言ってめちゃくちゃ難しいです。

へーそうなんだ。じゃあちょっとやってみよ。

なんてレベルで判別できるなら天才です。

何年も何百回もやってようやく判別できるようになりますし、削り方にもコツが必要です。

高い箇所だけ研いでも面は出ませんから、全体的に研いでいかなければなりません。

水研ぎに限らずパテ研ぎも同様ですが、高い箇所に固執するのではなく、全体的に研いでいくうちに高い箇所が廻りと均一になると考えるのが良いでしょう。

全体的に研ぎつつ、頭の中では高い箇所を意識する。

研ぐことを意識するのではなく、高い箇所を意識するのです。

人間は意識するだけで無意識に力が入りますから、必然とフラットな面が出てくるということです。

本当に不思議なもので、面を出そう出そうと考えると行き詰まってしまいますが、諦めて全体を削ぎ落とす勢いで研いでいくと、そこそこ綺麗な面が出ています。

水研ぎは全体的に研ぎつつ、ときおりシャワーをかけて歪みを確認。

高低差が判別できれば意識だけをそこに持っていき、削りたい箇所の周りを研いでいきましょう。

絶対に力を入れすぎてはいけません。

常に慣らす要領で、サーフェイサーの上っ面だけを削っていくという感覚です。

サーフェイサーの水研ぎは本当に難しいですが、この工程で全てが決まると言っても過言ではないでしょう。

何度も練習して綺麗な面を出せるようになりましょう。