塗装後のペーパー目はなぜ出てくるのか?原因はペーパーの選定と厚塗りにあった

塗装後のペーパー目はなぜ出てくるのか?原因はペーパーの選定と厚塗りにあった

サーフェイサーの塗装後やクリアの磨きでペーパー目が出ていることがありますよね。

ペーパー目が出ているのは、粗いペーパーを使用したあとに細かいペーパーで目消しを行わなかったことが最も大きな要因ですが、その1つだけが原因ではありません。

ペーパー目が出てやり直しにならないためにも、もう一度作業を振り返ってみましょう。

ウェット・オン・ウェットで塗装したことが原因

一般的な塗装の方法は、ハーフウェットを維持しつつ最終クリアでウェットに塗装する方法です。

一発目の塗装からウェットで塗装してしまっては、傷部分に溶剤が入り込み「目開き」と呼ばれる現象が発生します。

パテ研ぎのペーパーもそうですが、足付けを行えば必ず傷になります。

傷は凹状になっていて、低い部分に塗料が入り込みますから、表面に出ている塗料よりも入り込んだ塗料の方が乾燥が遅く、旧塗膜に影響を及ぼしやすいです。

塗装の際に「捨て吹き」を行うのはハジキ防止のためだけではなく、入り込んだ塗料の乾燥を可能な限り速く乾燥させることで「目開き」を防止できます。

塗料は乾燥していくにつれて収縮していきますから、入り込んだ塗料の周りの旧塗膜へ溶剤が入り込み柔らかくなります。

柔らかくなった旧塗膜が乾燥していくにつれて痩せていきますから、本来の傷は「凹」程度のものであったにも関わらず、更に広がってしまう現象を「目開き」と呼んでいます。

ハーフウェットで薄い塗膜を何層も創っていけば、傷に入り込んだ塗料が旧塗膜を犯すこともありません。

ウェットで塗装することはなるべく避けて、ハーフウェットを意識して塗装しましょう。

粗いペーパー目が消えていない

冒頭でも書きましたが、最も多い事例です。

プロでもよくあるミスで、「これくらいでいいだろ」という浅はかな思い込みから来るものですが、実際には目消しが不十分で塗装後にペーパー目が出てきてしまいます。

パテの最終番手は#240ですが、この#240を消すためにダブルアクションサンダーに#320程度のペーパーを付け、全体的に当てていきます。

明るいところで作業ができれば良いですが、ドアを開けたまま作業しなければならない場合などもあり、影になって必然と暗い環境になる場合もあります。

このような暗い環境ではペーパー目も見えにくくなり、粗いペーパー目を見落としがちですので、必ず周りを明るくして作業を行いましょう。

懐中電灯でも作業灯でも良いですし、今ではほとんどのスマホにカメラが付いていますから、カメラのフラッシュを常時点灯させるアプリなどを使用しても十分な明るさとなります。

サーフェイサー塗装後にペーパー目が出てしまえば、ラッカーパテの使用ではいっときのものです。

クリアが完全に硬化すればペーパー目が浮いてきますので、必ず#320番で完全に目消しを行ってからサーフェイサーを塗装しましょう。