【プロが解説】サーフェイサーの使い方とオススメするプラサフ一覧

【プロが解説】サーフェイサーの使い方とオススメするプラサフ一覧

塗装をする際にサーフェイサーは必要不可欠なものでありますが、そもそもどういった役割があるのかと言うことを理解していない人も多いでしょう。

さらに、サーフェイサーを塗装すれば良いという概念だけがある人もいるため、1液型や2液型についての知識もないまま塗装してしまえばトラブルにもなりかねません。

まずは塗装の基礎、サーフェイサーについて学んでいきましょう。

サーフェイサーは中間塗料

中塗り塗料とも呼ばれます。

サーフェイサーの最も大切な役割ですが、吸い込みの差を無くすことです。

パテや鉄板、旧塗膜の層など、全てにおいて塗料の吸い込み方は違いますので、サーフェイサーを塗装せずに上塗りしてしまえば、塗料の吸い込みが違うため旧塗膜の形が表面に出てきます。

これを防止するためにサーフェイサーを塗装しなければなりませんから、旧塗膜が出てしまった場合には必ずサーフェイサーを塗装するべきでしょう。

サーフェイサーを塗装しなければ100%トラブルになるかと言えば、もちろんこの限りではありません。

しかし、トラブルになるのは本塗装の段階ですので、ここでトラブルになってしまっては数時間のタイムロスが発生してしまいます。

旧塗膜が出てしまった場合には、サーフェイサーを塗装しておくことでトラブルを避けられますし、ストレスからも開放されます。

必ずサーフェイサーは塗装しましょう。

なお、現在市販されているサーフェイサーに防錆効果はありませんので、防錆を期待するのであればサーフェイサーではなく、防錆塗料を使用しなければなりません。

サーフェイサーの細かな役割

層間密着性

下塗りのプライマーとして効果があるほか、パテ面と上塗り塗料との間にサーフェイサーを塗装することで、上塗り塗料が密着性の向上します。

・耐水性

サーフェイサーの上へ塗装された塗膜に入り込んでくる水分を、サーフェイサーが防止してくれる性能があります。

反対に言えば、サーフェイサーを塗装しなければ水分が鉄板まで浸透してしまい、錆に繋がることも考えられます。

サーフェイサーに防錆効果は含まれていませんが、サーフェイサーを塗装することで防錆の効果が得られると考えて良いでしょう。

・シール、吸い込み防止性

上塗り塗料を塗装した時に溶剤がサーフェイサーに入り込むことなく、上塗り塗料の艶が引けないため、サーフェイサーは必要不可欠。

弱い旧塗膜に上塗りした場合に縮みなどが発生することがありますが、このようなトラブルを防ぎ、溶剤の入り込みを止める役割もあります。

つまり、シール効果が高いということ。

・対ピンホール性能

サーフェイサーの性質上、ピンホールが出にくくなっています。

上塗り塗料やクリアなどを厚塗りした場合、完全硬化前に高温で加熱(直射日光)するとピンホールやワキが発生します。

しかし、サーフェイサーはこのトラブルが発生しにくいように作られているため、サーフェイサーを厚塗りをしてもピンホールが出にくくなっています。

・素早い乾燥と硬化性

塗膜の乾燥、硬化が速い。

塗膜が厚くてもサーフェイサー中に含まれる溶剤の抜けが速いため、作業性に優れています。

クリアの完全硬化時間と比較すれば20℃程度の温度では3倍〜5倍ほど速く硬化します。

・研磨良好性

空研ぎ、水研ぎのどちらでも研磨の作業性は非常に高いです。

研磨良好性が高いということは、ペーパーの食い付きが良いということですので、ペーパーの食い付きが良ければ作業性も上がり、素早く研げるということになります。

・塗装作業性、レベリング性能

サーフェイサーは高粘度でも塗装がしやすく、厚塗りも簡単に出来るでしょう。

レベリング性能(平坦)が良いと言うことは肌が綺麗に出せますので、研ぎも楽になります。

オススメは2液型サーフェイサー

オススメと言うか、1液型は論外です。

サーフェイサーは2液型が基本であり、1液型が使われることはほとんどありません。

現在の自動車板金業界で使われているベースコートは、ほとんどが1液です。

水性塗料、もしくは1液型ウレタン。

クリアは2液ですが、ベースコートは1液。

1液サーフェイサーの上から1液塗料を塗装すれば間違いなく縮れてしまい、塗装がベロベロに剥がれてきます。

1液型の特性として、硬化ではなく乾燥しかしないため、塗料の上から溶剤が吹き付けられればサーフェイサーへ浸透し、縮れを起こしてしまいます。

これが2液型のサーフェイサーであれば、硬化することで強い対溶剤性が得られますので、上塗り塗料が1液であってもトラブルになることはありません。

硬化しないサーフェイサーはトラブルの原因にもなりますから、必ず2液型の硬化剤が入っているサーフェイサーを選択しましょう。

しかし、板金業界でも1液のサーフェイサーを使用することはあります。

上塗り塗料が2液の場合、1液のサーフェイサーを使用することもある

することもある。ですから、稀に使う程度という認識で良いでしょう。

1液型サーフェイサーのメリットは、乾燥スピードが速いという点だけですから、通常の修理で使うことはありません。

中古車や商用車など、比較的簡単に修理する場合に1液型のサーフェイサーは使用されます。

これらの車は修理金額が安いという特長があるため、作業に時間をかけるわけにはいきません。

なるべく速く、なるべく安くという修理ですから、多少の品質劣化は気にせずに作業を進めていきます。

もちろん客先からの依頼ですから、お互い了承のうえで安い作業を行いますので、後々トラブルになることもありません。

仮に車の修理を依頼する場合、品質はそこそこに、パッと見だけ綺麗で良いから安くしてほしいと言われればもちろん対応は可能です。

上塗り塗料が2液であれば1液のサーフェイサーを使用するでしょう。

ですが、DIYなどで自らの車を修理するのであれば、2液のサーフェイサーを使ってください。