塗装におけるスプレーガンの適切な使い分けについて。

塗装におけるスプレーガンの適切な使い分けについて。

スプレーガンで最も汎用性の高いとされているのが、重力式の口径が1.3mm〜1.4mmです。

ベースコート、パールコート、クリアコート。

全てにおいて対応できますが、あくまでも汎用性が高いというだけで突出した性能ではないため、状況に応じて使い分けていくことが重要です。

スプレーガンの購入で迷っているのであれば、1.3mm〜1.4mmを視野に入れて検討するのも良いですが、まずはそれぞれの特長を理解してから購入しても遅くはないでしょう。

重力式と吸い上げ式のスプレーガン

重力式には2タイプあり、センターカップと呼ばれるタイプとサイドにカップが付いており、首が可動式のスプレーガンです。

センターカップは固定式のため、クリアなどの全体的に均一に塗装する状況では非常に使い勝手が良いです。

が、高い。

センターカップのスプレーガンは安いものでも2万円〜となりますし、決して汎用性は高いとは言えませんから、はじめてのガンとしては不向きでしょう。

現在でも最も多く使用されている重力式のスプレーガンは、サイドにカップがあるものですから、迷うのであればこのタイプを使うことをオススメします。

吸い上げ式のガンの特長は、下側にカップが付いており、その名の通り下から吸い上げる形になっています。

このスプレーガンも重力式のセンターカップと同じようにカップが固定式のため、取り回しが非常に難しいです。

狭いところを塗装するにはカップの向きを変えなければあちこちにぶつかってしまいますので、汎用性という面ではサイドカップ式に軍配があがります。

吸い上げ式のメリットは、塗料が下にあるため大きな容量のカップを使っても重量バランスが良い点です。

全塗装など、大量に塗料を使うには最適ですが、ドアの内側などの狭いところが入りにくため、結局は小さなスプレーガンを使わなければならなくなってしまいます。

1つ持っておけば便利ですが、使用機会はさほど多くはないでしょう。

この3つをまとめると

  • 吸い上げ式

重量バランスが優れており、全塗装などの大量に塗料を使う際には非常に重宝します。

しかし、狭いところの塗装が苦手なので、大きなカップを付けた吸い上げ式のスプレーガンだけでは塗装しきれません。

  • 重量式センターカップ

クリアなどの広い面積の塗装に向いています。

吸い上げ式よりも縦が長いため、こちらも狭いところの塗装には不向き。

値段は高いですが、クリア用として1つ持っておくのも良いでしょう。

  • 重量式サイドカップ

最も主流のスプレーガン。

汎用性が高く、全ての塗装が可能。

カップが可動式なので、様々な局面で活躍できるため、1つあれば車1台塗装可能です。

カップの容量が大きくなればなるほど右側が重たくなるので、400ml程度までのカップが限界的な重さ。

各塗装による口径の使い分け

1.3mm〜1.4mmが主流だというお話はしましたが、これはあくまでも一般的な塗装です。

クリアの塗装では1.5mmを使う人もいますし、サーフェイサーも同様に1.5mmを使う人もいます。

ちなみに僕は、サーフェイサーとクリアが1.5mm。

カラーベース用のスプレーガンが1.3mmと1.0mm。

スプレーガンはこの4つだけあれば十分です。

もちろん1つあれば全て対応できますが、洗浄する手間などがあるため、4つに使い分けているだけです。

1.0mmはほとんど使いませんが、小さな小物を塗装する時に使うくらいで、月に一回使えば良い方。

バスやトラックなどの塗装では2.0mmという大口径のスプレーガンを使うようですが、口径が大きすぎると粒子が粗くなって綺麗な肌が作れません。

バスやトラックはそんなことは気にしませんから、とにかく大量の塗料を乗せることを優先的2.0mmを使うようです。

一般的にはベースコートの方が小さな口径を使い、クリアは大きな口径を使います。

サーフェイサーもなるべく多くと吐出させたいので1.5mmをチョイスしていますが、1.4mmでも良いでしょう。

たかだか0.1mm違いですが、クリアで1.5mmをチョイスすると垂れやすいので、はじめは1.3mm〜1.4mmが良いのではないでしょうか。

慣れたころに1.5mmを買ってみると「出すぎ!!」と感じるでしょうから。