メタリックがムラになる原理とは?

メタリックがムラになる原理とは?

メタリックは一円玉のような形をしています。

塗料の中に一円玉が入っていると考えてもらえば理解はしやすいでしょう。

少しだけ誇張気味な解説になるかもしれませんが、理解しやすくするための内容ですので、このまま読み進みてもらえればと思います。

丸い形をしていないことがムラになる原因

丸い形状であれば反射も常に一定ですから、ムラになるということもほとんどないでしょう。

しかし一円玉は立たせることも出来ますし、寝かせることも出来ます。

寝かせた状態で何枚も重ねることだって出来ます。

この一円玉が常に一定の角度であればムラには見えませんが、垂直に立っていたり寝すぎていたりすることでムラになってしまいます。

ちなみにムラは、一円玉の影が重なりモヤモヤとした塗装に見えることです。

厚塗りをするとメタリックが沈んでムラになる

塗料の中に含まれている一円玉は塗料よりも重いため、下に沈んでいく性質があります。

厚塗りをすればメタリックが下へ沈み、塗料の中でメタリックが泳いでしまいますので、一円玉の向きは一定にはなりません。

水槽の中へ一円玉を落とすと、ユラユラと落ちていき最終的には底の面と平行になってしまいますよね。

塗料の中でもこれと同じ現象が起こっています。

何度も薄く塗装を重ねるのはこのためで、メタリックが沈んでしまわないギリギリのラインで塗膜を作り、常にムラに気を遣って塗装をしていかなければなりません。

距離を離しすぎてもムラになる

厚塗りはメタリックが沈みますが、ガサガサに塗装をするとメタリックが立ちすぎます。

本来、塗料の中にあるメタリックがキラキラと反射して綺麗に見えますが、塗料の上にメタリックが乗ってしまえば、キラキラではなく「ギラギラ」と感じるような輝き方になってしまいます。

それならフレークみたいに派手だからいいじゃん!

と思うかもしれませんが、塗料の上へ乗ったメタリックの量は一定ではありません。

多いところもあれば少ないところもある。

結局ムラになってしまいますから、ギラギラさせた塗装をしたいなら、塗料にフレークを混ぜるか粗目のメタリックを塗装するのが得策でしょう。

2液型はムラになりやすい

2液型は硬化しますから、立った(沈んだ)メタリックが硬化します。

硬化した塗料は2度と動くことなくその場に留まりますから、もう一度上塗りして色を染めていかなければムラは消えません。

反対に1液型の場合は乾燥しかしませんから、多少ムラになっても塗り続けていくことで自然と塗料が馴染んでムラも消えてしまいます。

2000年ころから1液塗料が主流になり、今ではほとんどの修理工場は1液型の塗料を使っています。

DIYでの補修も同じように、メタリックであれば1液型塗料を選択することが失敗しない方法に最も近いでしょう。

なお、クリアは2液です。

缶スプレーの2液クリアは2,000円程度と高いですが、1液クリアの艶引けを考えれば価格以上の価値があるでしょう。