新車に塗られている静電塗装とは?一般的な塗装との違いについて

新車に塗られている静電塗装とは?一般的な塗装との違いについて

静電塗装とは、塗料粒子に高電圧の邢電気(-)をさせ、被塗装物の車を(+)にして、電気的にで吸着させて塗装する方法です。
塗料の粒子は互いに電気的効果により反発し、微粒子化されます。

微粒子化された粒子塗料は車に吸着され、跳ね返りなどによる塗料の損失が無いため、より均一で平たんな高級仕上げが可能になるのです。

また、静電塗装にはエアー静電とエアーレス静電の2種類がありますが、ここではエアーレス静電を中心にまとめていきます。

静電塗装の特徴

静電効果により、従来のエアースプレーによる塗膜と比較すると、より均一な肌となり塗り肌やメタリック感、光沢なども優れた塗装となるのが特徴です。

通常の塗装のスプレーガンに比べて塗着効率がとても良いため、塗料の跳ね返りとオーバースプレーが無くなり、塗料の節約や作業効率の向上などが期待できます。

静電塗装をするためには、専用の塗料が必要になり、ベースコートやクリア、シンナーを全て専用品にしなければならないため、すぐに行う事は難しいでしょう。

またガンも専用機械となり、別途必要になってきます。

静電塗装とスプレーガンの比較

塗料使用量 シンナー使用量 クリア使用量
静電塗装 0.7~0.8kg 1.4~1.5kg 1.2~1.4kg
スプレーガン 1.4~1.5kg 1.5~1.8kg 2.5~2.8kg

静電塗装では、およそ半分ほどの塗料使用量で塗装が完了してしまいます。

これが静電塗装の塗着効率の良さでありますから、いかに効率よく塗料が付着されるかが分かるでしょう。

色決めまでの時間 クリア塗装時間 トータル塗装時間
静電塗装 20分 10分 30分
スプレーガン 30~35分 30分 60~65分

時間にしてもこれだけの差が生まれてきます。

静電塗装の塗装方法

静電塗装は塗着効率や仕上がりはとても素晴らしいですが、ファラデー効果のため凹部に塗料が入りにくいため、あらかじめ口径が1.2mm~1.5mmのスプレーガンを使って凹部に塗装しておく必要があります。

※ファラデー効果とは

ファラデー効果(ファラデーこうか)あるいは磁気旋光(じきせんこう)とは、磁場に平行な進行方向に、直線偏光を物質に透過させたときに偏光面が回転する現象のことである。また、この回転をファラデー回転(Faraday Rotation)と呼ぶ。

たとえば、ドアモール付近やルーフレールなど。

これらの箇所へ静電塗装で色決めを行うまで塗装し続ければ、溝に塗料が溜まって部品の装着が出来なくなってしまいます。

必ずスプレーガンで塗装しておきましょう。