車の塗装を行う時期は秋がベストなのはなぜ?各季節の塗装方法も紹介

車の塗装を行う時期は秋がベストなのはなぜ?各季節の塗装方法も紹介

いざ塗装をしようと思っても、夏は暑く冬は寒くてやる気が出ない。

では春と秋ならどちらが良いかと言われれば、間違いなく秋です。

それぞれの季節の特徴と時期に応じた塗装方法を解説していきます。

秋は花粉も黄砂も飛んでいない

秋の特徴と言えば、台風と紅葉です。

夏の終わり頃から台風が多くなり、冬の始まりとして紅葉が色付き始めますね。

もちろん台風の最中に塗装する人などいないと思いますが、台風は一過性の現象ですから、台風が過ぎ去れば平穏な秋の風が流れます。

秋の気温はおよそ20℃〜25℃ですので、冷房のない屋内でも30℃まで上がることはほとんどないでしょう。

塗装に最適な温度は25℃とされていますから、この温度に最も近く、黄砂や花粉などのゴミの原因になる季節でもないため、秋が一番良いとされています。

さらに水性塗料はその性質上、寒すぎると乾きません。

水性塗料においても25℃が最適で、乾燥の速度も速くもなく遅くもなく、塗装の状態を常に目視で確認しやすい温度となっています。

春も同様に25℃前後の気温ですが、黄砂や花粉などが舞っているなかで塗装をするとどうなってしまうのでしょうか?

小さな砂が混じったようにザラザラとしてしまう

黄砂はPM2.5や砂漠からの砂が偏西風に流されて日本まで飛んでくるものですから、これが塗装面に付着してしまえば必然とザラザラした表面になってしまいます。

例えば、黒の塗装の上へ黄砂や花粉が乗ったとしましょう。

この時に、黄色い粒子の上へ黒を塗り重ねていけば黄砂などが黄色く見えることはありませんが、塗料の粒子よりも花粉や黄砂の粒子の方が大きいため、表面がブツブツとした仕上がりになってしまいます。

また、クリアの中に黄砂などが混じることによって、黄色いブツブツと表面のブツブツが発生してしまい、仕上がりとしては最悪なものになるでしょう。

春に塗装する場合、少しだけ湿度の高い日(雨ではなく曇り程度)を選び、足元周辺に水を撒くことで花粉などから塗装を守ることができるようになります。

夏の暑い日の塗装方法とよくあるトラブル

塗料は熱と水分の反応によって硬化していきます。

気温が高ければ高いほど乾燥も速く硬化も速いため、常にスピード重視で塗装していかなければなりません。

特に注意すべきなのは、一本まるまる塗装するのではなく、補修の際に色をボカして作業する場合です。

基本的にはアンダークリアを塗装しておけば周辺がザラつくことはありませんが、半分だけの塗装の場合はアンダークリアの塗装も半分以下です。

色を塗装する周辺にアンダークリアを塗装し、乾燥したボディへベースコートのミストが多く飛び散らないように心掛けなければすぐにザラついてしまいます。

ザラザラしてしまえばペーパーを当ててもう一度塗装しなおす以外に解決方法はありませんから、半分だけの塗装だった予定がさらに広く塗装しなければなりません。

本来の予定より、時間も塗料も多く使ってしまうため、夏の暑い日の塗装はスピードが大事ということです。

さて、春夏秋と解説してきましたが、夏と正反対に寒い時期の塗装方法とはどのようなものなのでしょうか?

冬はとにかく塗装の間隔を長く取る

寒ければ塗料は乾きません。

塗料が乾かなければ重ね塗りしていくうちに垂れてしまいますから、ある程度乾燥したところで塗装を進めていくというのが、本来の塗装方法です。

水性塗料は0℃近くで凍りますし、溶剤系塗料は5℃以下では硬化しません。

北海道など、常に氷点下の気温である場合には、DIYで塗装することは不可能と考えるか、ガレージなどで部屋全体を暖めなければなりません。

本州でも5℃の中で作業するのではなく、なるべく温かい日(10℃近く)を選んで塗装するだけでも、塗装の仕上がりと作業時間は変わってきます。

冬場の乾燥時間(塗装間隔)の目安を決めることは難しいです。

マスキングしている部分を触って確かめるか、装着したときに見えなくなる箇所の塗装を指で触って感想具合を確認していきましょう。

艶が消えてくれば重ね塗りしても大丈夫ですが、軽く指で触って指に塗料が付かなくなれば重ね塗りのサインです。

しかし、冬場だからといって夏のように塗装周りがガサガサになる場合もあります。

夏ほどなりやすいわけではなく、徐々に蓄積されたミストが大きなザラザラになってしまうため、気を付けて塗装をしていきましょう。