ヘッドライトの黄ばみ取りにクレ556を使うデメリットとは

ヘッドライトの黄ばみ取りにクレ556を使うデメリットとは

クレ556は数十年間に渡って人気のある商品ですが、そもそもクレ556は樹脂製品ではなく、金属製品に使うことを想定して作られています。

樹脂にクレ556を使えば、目には見えないほど少しずつ樹脂が溶けてしまい、次第に跡形も無くなってしまうでしょう。

古い車はヘッドライトがガラス製ですから溶けることもありませんが、そもそも黄ばみません。

ではクレ556はどのような場面で活躍するのでしょうか?

クレ556の正しい使い方

まずはじめに、クレ556の公式ホームページにある使い方を見ていきましょう。

公式

  • エンジンルームのメンテナンスには
  • ホイールナットを楽に外すには
  • シートをスムーズに動かすには
  • スライドドアをスムーズに動かすには

自動車に関する各リンクは上の4つから構成されています。

エンジンルームのリンクには、「金属が剥き出しの箇所にスプレーをする」とありますから、金属に使ってくださいと言うことです。

次にホイールナット。

ホイールナットが樹脂で出来ているということはありえませんから、こちらも金属。

シートはシートレールに固定されていて、そのレールを伝って前後に移動できる仕組みです。

もちろんこのシートレールも金属製。

スライドドアも同じく金属製のレールを伝って移動するようになっていますから、これも樹脂ではないですね。

どのリンクも金属に対して使用することを推奨しています。

さらに言えば

  • エンジンルームのメンテナンスは素人には難しい
  • ナット部分にはラスペネ
  • レールにはグリス

このように、車の部品によって使うケミカル用品は変わってきますから、あくまでもクレ556は一時的な応急処置でしかありません。

クレ556を樹脂に使うとどうなるか

先ほども言ったように、溶けてしまいます。

ゴムに556を吹き付けて指触るとヌルヌルしていませんか?

それは溶けているからです。

例えば、ドアの水切りモール(ベルトモール)に556を吹き掛けると、そこから流れてくるしずくは真っ黒です。

雨や洗車では流れてこないのに、556では流れてくる。

溶けているから流れてくるのです。

整備士が車に対して556を使うことはほとんどありません。

樹脂には樹脂専用のケミカル用品を使いますし、必ず用途に合ったものをチョイスします。

絶対にヘッドライトには556は使うべきではありません。

ではヘッドライトの黄ばみ取りに何を使えば良いのか?

コンパウンドを使って磨いていく

およそ#2000程度のコンパウンドをウエスに取り、ゴシゴシと磨いていきます。

ポリッシャーがあればすぐに終わりますが、そもそも556でヘッドライトが綺麗になるのかという疑問を懐いている時点で、ポリッシャーで磨くという発想も技術もないはずです。

そもそもポリッシャーが何なのかすらわからない人もいるでしょう。

ここでは高価なポリッシャーの話題は一旦置いておき、ヘッドライトの黄ばみ取りについて専念していきます。

コンパウンドでとにかくゴシゴシ磨いて乾いたウエスで拭き上げてください。

そこだけ綺麗になっているはずです。

綺麗になっていなければ、磨きが足りないと言うことですから、もっと磨く。

あまりにもひどくヘッドライトが黄ばんでいる場合、コンパウンドから始めるのではなく、サンドペーパーを使って磨いていきましょう。

耐水ペーパーの#1500をチョイス

サンドペーパーの裏側に「water proof」と書いてあります。

耐水と表記されているんですね。

空研ぎ専用のペーパーは裏面には何も書かれていないので、間違えて空研ぎ用のペーパーを購入しないように注意しましょう。

空研ぎペーパーは目が深く入ってしまうことがありますので、軽く当てたつもりでも深い傷になってしまいます。

さらにペーパー表面に削りカスが大量に付き、このカスぎ#1500以上の深い傷を付けてしまいます。

反面、耐水ペーパーは水を使って研いでいくペーパーですから、ペーパーへ塗料が付くこともほとんどありませんし、水が界面活性剤の役割を果たしてくれますので、研ぎ目が均一になりやすいです。

必ず耐水ペーパーを使用しましょう。

さて研ぎ方ですが、

大量の水を使ってペーパーでゴシゴシしていきます。

一点だけ研ぐのではなく、全体的にペーパーを当てていく要領です。

一点だけ当て続けてしまうと、ヘッドライトのクリアが剥がれてしまい、その一箇所だけ違和感を感じるような光り方をしてしまいます。

剥がれた箇所からヘッドライトの熱で剥がれが広がっていく危険性もありますから、ペーパーを当てては乾いたウエスで拭いて黄ばみを確認しましょう。

基本的には乾いたウエスで拭いた時に真っ白な傷だらけになっていれば黄ばみは取れています。

そこからコンパウンドを使って耐水ペーパーの傷を消し、最終的にコンパウンドの番手を#4000ほどまで下げて磨けば完成。

ヘッドライト塗装保護のためにも、簡単なワックスを塗って保護してあげるだけでもその後の艶も維持できるでしょう。