車の台風対策はカバーだけでは足りない!水没しても保険で修理できる?

車の台風対策はカバーだけでは足りない!水没しても保険で修理できる?
大切な車が台風の被害によって傷付いてしまえば、車だけではなく精神的にも大きなダメージです。
車へ損害を与えないために事前にどのような対策を取るべきなのか。
また、被害に合ってしまった場合は、保険で対応は可能なのか。
順を追って説明していきます。

なぜカバーだけでは足りないのか

台風は思いもよらぬ強風や、水害などが発生する恐れがあります。
強風によってカバーが飛ばされてしまうことも考えられるため、2次被害の可能性も出てくるでしょう。
最も確実なのは、ガレージなどの雨風の当たらない場所へ入れておくことですが、ほとんどの家庭ではガレージを所有していません。
水害などの影響をモロに受けてしまう環境で生活している場合が大半ですから、このような一般的な方法では対策として不十分なのです。
では、どうすれば良いかと言えば、影になる場所へ移動しておくことです。

あらかじめ立体駐車場へ入れておく

台風で車が傷だらけになってしまったり、水没や車両ごと流される被害と比べれば、駐車場の一日駐車料金は安いものです。
よほど街中の中心部でもない限り、打ち止めの料金が決まっていますから、数千円支払うだけで台風の被害から守ってくれます。
高い位置に駐車していればいるほど、水害の被害から遠ざかりますし、飛んできた木の枝などが当たることもほとんどありません。
さらに言えば雨に濡れない可能性もありますから、台風対策として大型の立体駐車場に車を停めるということは、何よりも効果的な方法と言えるでしょう。
台風の被害で直せるかどうかは保険の特約次第
車の保険で自賠責保険は国が定める強制加入保険ですが、この保険はもしもの場合の保険ですから、ほとんど使われることはありません。
必ずと言っても良いほど、任意保険へ加入されていると思いますが、この任意保険も条件によっては台風被害を修理できないこともあります。

その条件とは。

車両保険に入っていない

車両保険とは、車の市場価値相当の保険金が支払われる特約ですが、この特約に加入していなければ、まず保険修理は不可能です。
例えば車の市場価値が100万円だと仮定した場合、台風などの災害で100万円までの保険金が支払われます。
1つ注意しなければならないのは、必ず100万円ではなく、修理額相当の保険金と言う事です。
台風の修理に70万円かかったとしても、100万円支払われるのではなく70万円の支払いになる。
150万円の修理の場合、100万円は支払われるが、残りの50万円は実費での支払いとなる。
このように、車両保険の特約に加入していた場合には修理額相当の費用が支払われますが、加入していなければ全て実費となってしまいます。

水没の被害も車両保険によって支払われる

水没車両のほとんどは修理費用が数百万円となってしまいます。
保険修理は現状復帰が義務付けられていますから、台風の被害に合う前の状態まで戻さなければなりません。
泥だらけになった運転席などのシートやカーペット、天井などの張替えや掃除。
泥だらけになってしまったエンジンの分解清掃。
流れてきた石や木などによる外装の傷やヘコミ。
これら全てを交換修理するには、新車を買うよりも高くなる場合がほとんどです。
車両保険は市場価値によって支払われる金額が決められていますので、古い車ほど車両保険の金額は安くなってしまいます。
さらに古ければ、本来の車両保険特約にプラスして保険料を支払わなければ車両保険に加入出来ないこともあるでしょう。
車の年式などによって支払額が決められた車両保険。
まだ加入していないのであれば、一度保険会社に連絡して車両保険がいくらまで適用されるか聞いてみるのも良いでしょう。

廃車になるとどうなるのか

先ほど実費での支払いとなると言いましたが、直す直さないは本人の自由です。
実費で残りの差額分を支払っても良いですし、直さなくても良いです。
もし仮に直さなかった場合、車両保険満額が手元に残り、車両は保険会社が引き上げていくというかたちになるでしょう。
正確には、廃車ではなく全損となり、廃車とするために一時抹消の手続きをして、業者専用オークションへ出品されるか、永久抹消されてスクラップとなるかのどちらかです。

台風以外の損害でも車内保険は適用される

台風による被害は、分かりやすく言えば「自分に非が無い事故」です。
何もしていないのに勝手に傷が付いてしまった。
信号待ちで追突された場合や、駐車場でぶつけられたというような場合は、必ず相手(加害車両)がいますので、相手側の保険によって修理費用が支払われます。
しかし台風は相手側が天災のため、風が保険に加入しているはずもなく、この損害は誰にも責任は発生しません。
そこで車両保険を使って自分の車の修理費用となるのです。
台風以外の例は
  • 雹(ヒョウ)
  • 竜巻など
  • 当て逃げ
  • イタズラ傷
  • 車上荒らし
  • 自損事故
  • 車(自分) 対 車(人などでも)で自車の損害額が保険で賄えない場合
天災は台風と同じように車両保険が適用されます。
イタズラ傷などでも、犯人が見付かれば良いですが、見付からなければ車両保険で修理することとなります。
自損事故も相手側がガードレール等のため、自らの保険で修理しなくてはなりません。
最後は少しややこしいですので、噛み砕いて説明していきます。
仮にこちらが一時停止無視をして車と衝突したとしましょう。
こちらの過失が9割。相手の過失が1割。
9:1となり、相手側の修理費用を9割負担しなければなりません。
反対に、相手側はこちらの修理費用を1割しか負担できませんから、自らの修理費用として差額分を支払わなければならなくなるのです。
ここで適用されるのが車両保険。
9:1と圧倒的にこちらが悪いのですから、残りの9割を車両保険でまかない修理するということです。

車両保険は入るべきなのか

もちろん、入った方が良いです。
保険ですから、この先50年車に乗り続けても一度も事故を起こさないかもしれませんし、居眠りで大手企業の本社ビルへ突っ込み、損害賠償として数億円請求されるかもしれません。
自宅でも火災保険に加入していても、火事にもならなければ地震も無い、空き巣の被害も無いということも十分に有り得ます。
何が起こるか分かりませんから、万が一のために入っておくというのが、保険です。
何度も繰り返しになりますが、一度保険会社に相談してみましょう。
※余談ですが、車上荒らしなどでナビを盗まれてしまった場合、車両保険が適用されれば最新型のナビとなります。