【塗装屋さんが解説】FRPバンパーを綺麗に塗装する方法は?注意点や手順などを紹介。

【塗装屋さんが解説】FRPバンパーを綺麗に塗装する方法は?注意点や手順などを紹介。
業者に依頼してもらうと高い塗装代ですが、DIYで塗装すればその分の費用も浮かせます。
一般的なバンパーや金属と違い、FRPは塗装の下地作りに手間がかかってしまいます。
この工程に手間をかけてしっかりと処理をしておけば後工程が非常に楽になります。

また、この工程で手抜きをして失敗してしまった場合、再びFRPの修正からやり直しになってしまうため、費用も時間も倍以上のものとなってしまいます。
失敗しないためにも正しい工程を学んでおきましょう。

FRPの性質

FRPは非常に硬く、ほとんど曲がりません。
しかし軽量であることや加工のしやすさで評判が良く、エアロやミラー、ボンネットなどを軽量化するには最も優れたコストパフォーマンスを発揮しています。

反面、その手軽さから粗悪品も大量に生産されており、安く仕入れても加工費で支出が多くなってしまうなど、実際に製品を確認しなければ良い製品と巡り合うのは難しいでしょう。

どれほど高級で良質なFRPであっても、下処理をしっかりとしなければ綺麗な塗装はできません。

まずは正しい下処理の方法から。

FRPを塗装するために必要なもの

  • 塗料(色)

  • クリア
  • サーフェイサー

  • パテ

  • ペーパー

最低限これだけ必要です。

次からは無ければ困るもの。

  • FRP補修用のFRPキット

  • ベルトサンダー

  • ダブルアクションサンダー

社外品のFRPはほぼ100%粗悪品です。
型に流し込んだFRPが薄いところもあれば厚いところもある。

この薄いところが透けていて、指触るだけで穴が開くほど薄くなっている場合もあります。

この補修用にFRPキットが必要なのです。
下の2つは、エアーツールなのでコンプレッサーが無ければ使えないんですよね。

もしこの2つが無ければどうなるかと言えば、ベルトサンダーはFRPを削るのに使いますから、無ければ手で削るしかない。

手で削ると言うことは時間が掛かる。
最初から最後まで手作業なんて言う江戸時代みたいなことはやったことないですが、たぶん100倍以上の時間がかかると思います。

ベルトサンダーで削れば2,3秒なところ、手作業なら数分かかりますから。

ダブルアクションサンダーはFRPの面を足付けしたりサフを研いだりパテを研いだり。

ベルトサンダーほどではないですが、こちらも無ければ時間がかかります。

開封して製品を確認する

どのような物でも同じですよね。
服でも掃除機でも、購入したらまず確認。
下処理に入る前に、まず仮合わせを行います。

基本的に社外品のFRP製品は、純正から外側の型を取り、そとから独自のデザインにした型を作ります。

そこにFRPを流し込み、硬化すれば完成。

問題はこの型なんです。

純正から取ったからですから、間違いなく一回りほどサイズが小さくなっています。

購入したものをそのまま取り付けようとしても絶対に取り付けられませんし、強引に付ければすぐに割れてしまいます。

チリが合わない、入らない箇所を削っていく

ベルトサンダーを使ってガリガリと削っていきますが、削りすぎて穴が開かない程度にしておきましょう。
穴が開けば補修しなければならなくなりますので、削っては仮合わせ。削っては仮合わせを繰り返していきます。
これくらい合わないんです、FRPって。
これを手作業でやれば仮合わせだけで3日くらい掛かると思いますよ。
ベルトサンダーなら1時間もあれば終わってしまいます。

仮合わせ後、製品に足付けしてサーフェイサー
あまりにも深い穴があればパテで埋めておき、その後にサーフェイサーを塗装しましょう。

FRPの薄いところにも裏側から補修してある程度の肉を付けておきます。
サーフェイサーはできるだけ厚塗りして巣穴を埋めていく要領で。
全て埋めきることは不可能ですから、サーフェイサーが乾いた後にラッカーパテで巣穴を埋めていきます。
ここまでで作業は一段落します。
塗装が乾く(硬化)まで時間がかかりますから、次回への作業としても良いでしょう。
板金屋さんでも、基本的に作業はサーフェイサーまでで終わりますから、乾く時間待っていて遅くなるなら、そのまま放置して違う仕事に取り掛かる。
乾いてから塗装完了まで速くても3時間程度です。

DIYであればそれ以上かかりますから、時間と相談してくださいね。

サーフェイサーの研ぎ方と注意点

元々FRPはボコボコで純正のように綺麗な面は出ていませんから、ダブルアクションサンダーでガンガンに当てても良いです。
通常の板金塗装は、ダブルアクションだと力の入り方が均一ではないため、せっかくパテ研ぎで出した綺麗な面がガタガタになってしまいますので、水研ぎで景色を写し込みながら研いでいきます。
FRPでそこまでしても、どうせガタガタですから最初からダブルアクションで当てて、細かな箇所だけ手作業で当てていくと言う方法が良いでしょう。
FRPでも綺麗な面を出したいのであれば、FRP全体にポリパテを均一に盛り、#240で研いでいきます。
プロでも難しい(まず無理)ので、DIYではまず不可能と考えてください。
ここまで大きな物に対してポリパテを均一に盛ることが難しすぎますし、湾曲している面をフラットに出すのも技術が必要です。
ちなみに僕は後者は出来ますが、前者のポリパテに関して自信がありませんので、何度もやり直すと思います。
話を戻して、サーフェイサーは必ず肌が消えるまで研ぎ続けてください。
サーフェイサーの肌が残っていれば、塗装時にゆず肌がそのまま出てきてしまいますから、こうなれば乾かしてペーパーを当てなければいけません。
必ずツルツルになるまで研ぎ続けてください。

塗装

一般的な塗装と同じ方法で進めていきます。
新品パネルにサーフェイサーが塗装してあり、そのまま上塗りする場合と同じですから、FRPだからと言って特別な塗り方をするわけではありません。
綺麗に塗装する方法は、このサイトのいたるところで紹介していますので、下記にいくつか記事を貼っておきます。
サイト内の検索窓を利用していただき、そこから希望の記事へ飛んでもらっても構いませんので。

DIYで車の塗装をする前に知っておきたいメリットとデメリット

塗装中にゴミ対策。1つでも多くのゴミを減らして磨きを楽にしよう。

塗装後のペーパー目はなぜ出てくるのか?原因はペーパーの選定と厚塗りにあった