大きくヘコんでしまったパネルを直すポイントは、裏から木の棒を使って叩くこと

大きくヘコんでしまったパネルを直すポイントは、裏から木の棒を使って叩くこと
この方法は板金屋さんが行う「粗出し」と言われる工程で、大きくヘコんでしまったパネルをある程度の状態まで復元する作業になります。
完璧には綺麗にならなくとも、裏から叩くだけである程度は修復できますし、塗装のように失敗しても追加費用などが発生することもまずありえません。
ヘコんだ鉄板を叩くとどのように変化するのか。
どこを叩けば簡単に出てくるようになるのかなど、板金の基礎とも言える工程ですから、勉強がてらDIYで叩いてみるのも良いでしょう。

用意する物はハンマーと木だけ

内張りを外すにはドライバーなどの工具が必要になりますが、基本的にはプラスドライバーがあれば外れてしまいます。
なかには10mmのボルトやキャップやフタを外すために必要な工具も出てきます。
9割以上の車種はプラスドライバー1つあれば内張りが外せますので、各車種に関しての情報は「車種 内張り 外し方」などで検索すればすぐに出てきますから、今回は割愛させていただきます。
さて、内張りを外してヘコみを触れるようになってからが本番です。
丸くヘコんでいる箇所ではなく、くの字に折れている箇所へ木を当て、ハンマーで木の頭を軽く叩いていきます。
一気に叩いて出すのではなく、数回優しく叩いて外からヘコみを確認。
この時点で、この力加減ではこの程度出てくる。と言うことが分かりますので、もう一度戻って木の頭を叩く。
これを繰り返していくことによって自然とヘコみは平らに近い状態になります。

なぜ木が良いのか

ヘコみに対して直接ハンマーで叩けば、絶対に狙った箇所を叩くことはできません。
木は硬すぎず柔らかすぎず、尖った形状でもないため、ヘコみに対して点で捉えるのではなく、面で捉えてくれます。
数ミリほどズレるだけでヘコみは綺麗に直らなくなってしまいますから、鉄板とハンマーの間に何か別の物を挟むのが理想的なのです。
ハンマーが少しでも斜めになったまま叩けば、面ではなく点(角)で叩くことになってしまいますから、これもまた上手くたたけない原因の1つです。
木ではなくともプラハンなどの柔らかい素材でも良いのですが、長さが足りないことが多いため、汎用性に欠けます。
実際にプロも木だけではなく身近にある様々なものを工夫して使っていますから、硬すぎない素材で棒状の物が近くにあるか探してみましょう。

表側を叩いてはいけない

本来であれば表側に当て板などを当て、裏から叩いていくことで鉄板が挟まれるかたちになるため、平らな面が出てきます。
表を叩けば傷が付いてしまいますから、その後に板金や塗装などを行わないのであれば表側から叩く必要はありません。
多少の傷は磨いて消えますが、作業に夢中になると案外深い傷が付いていまうものです。
表側のヘコみを目視で確認し、手で触る程度に留めておきましょう。
ここまでくれば初期のヘコみと比べてかなり綺麗になっているのではないでしょうか?
満足のいかない仕上がりであれば、プロに依頼すれば良いだけです。