車やバイクの塗装で使われる水研ぎと空研ぎのメリットとデメリット

車やバイクの塗装で使われる水研ぎと空研ぎのメリットとデメリット

パテやサーフェイサーを研ぐとき、水研ぎと空研ぎどちらの方が綺麗に仕上がるのでしょうか?

どちらにもメリットとデメリットがあり、作業の内容や求める品質によってどちらを選ぶかを決めていく必要があります。

 

綺麗に仕上がるのは水研ぎ

水研ぎの特徴は景色を映し込めることです。

研ぐ度に水をかけて研いだ面を横から透かして見れば、パテやサーフェイサーの歪みも手に取るように分かってしまいます。

景色が映り込むということは、クリアを塗装し終わった後の状態とほぼ同じ環境を作り出せているわけですから、研ぎの段階で塗装後の仕上がりを再現することが可能になるわけです。

 

常に景色を移し込み、プレスラインや面の歪みを確認しながら作業を進めていけば、誰でも簡単に面が出せてしまうのが水研ぎ最大のメリットです。

 

空研ぎのメリットとデメリット

空研ぎのメリットは、なんと言ってもそのスピードの速さにあります。

水研ぎは水を使うわけですから、次の作業に移るにはこの水を除去しなければなりませんし、パテやサーフェイサー内部に残った、目に見えない水分も蒸発させてあげなければなりません。

その点、空研ぎは研ぎが終われば、エアブローなどで表面の研ぎ粉を飛ばしてあげるだけで次の工程へ移ることができます。

 

しかし空研ぎにもデメリットはあり、景色を映し込めないことで研ぎ面やプレスラインの状態が確認しにくいといった弊害があります。

頼りになるのは自分の手の感覚のみになりますから、数十年続けている職人でも綺麗な研ぎを実現させるのは不可能に近いでしょう。

どんな職人でも追求に追求を重ねるなら、最終の選択肢は水研ぎとなってしまうほど、空研ぎで綺麗に仕上げるのは難しいものです。

とは言うものの、手始めにDIYでやってみようというのであれば、空研ぎでも全く問題ないですし、空研ぎと水研ぎ、どちらも試してみると言うのも上達するための近道ですね。

 

水研ぎのメリットとデメリット

ここまで話した内容で、ほとんどのことは伝えきってしまっていますが、もう一度おさらいを含めて解説していきます。
まずメリットですが、綺麗に仕上がる。

これは何度もお話しましたから、同じことを何回も説明する必要はありませんね。

・景色を映し込む
・プレスラインや研ぎ面の歪みが見やすい

これだけのことですが、仕上がりは雲泥の差とも言えるほど違ってくるものです。

 

先ほど、水を切る必要があると言いましたが、これは大きなデメリットであることは間違いないでしょう。

特にドアを水研ぎすれば、ドアの内側に水が入ってしまった水を取り除かなければならないのですが、内側はエアブローではどうにもなりません。

ではどうするか。

内張りを剥がして中の水を取り除く?

ここまでする必要は無いんですよね。

 

暑い日であれば外に置いておくだけで塗装面、研ぎ面、内側全ての水が蒸発しますから、これだけでエアブローしたのと同じような状況を作り出せます。

およそ2時間〜3時間程度、直射日光に当て続ければ乾燥するでしょうが、なかなかそんな時間が無いのも事実です。

ドアには「水抜き穴」と呼ばれる穴が存在していますから、この穴に向けてエアブローするだけで大半の水は抜け出てしまいます。

 

ほとんどの場合、ドアの裏側から見て最も下に来るエッジ部分に3つほど穴が空いているのではないでしょうか。

ここから水が抜け出る仕組みになっていますから、強制的にエアーを送り込んで水を飛ばしてあげます。

とは言っても全ての水は取りきれませんので、この穴にガムテープなどの強力な粘着力のあるテープを使って穴を塞いでしまいましょう。

 

隙間が出来ないようにピッタリと貼ってあげれば、徐々に落ちてくる水もテープで止まり、塗装やマスキングにも影響はありません。

このテープを最後に剥がし忘れないように注意してください。

忘れてしまえば水が抜けなくなってしまい、雨などでどんどん水が溜まり、最悪の場合窓ガラスを動かしているモーターや可動部がサビてしまったりショートする恐れもあります。

メーター付近に「テープを剥がす」などのメモ書きを残しておけば、剥がし忘れることも無くなるでしょう。