マットブラック塗装のメリットとデメリット。手入れの方法や売る時の値段はどう変わるのか?

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マットブラック塗装とは?

艶のない塗装を指します。

カスタム塗装として長年愛用されていることから、現在では数千万円もするスーパーカーにも純正色として採用されるようになりました。

日本でもR35型GT-Rにマットブラック塗装のバージョンが発売されたことでも話題になりました。

マットブラック塗装をDIYで行う人も多いことから、比較的簡単に思える塗装方法ですが、手入れの方法や買取価格価格の変化などはどうなっているのでしょうか?

マットブラック塗装のメリット

カッコいい。

これだけです。

もちろん好みもありますが、赤色が好きな人もいれば青色が好きな人もいる。

単純に好みの問題なんです。

自動車メーカーは、ロボットの塗装でどこまで綺麗に艶を出せるかということを重要視しています。

他とは違うカスタムを好む人にとっては、マットブラック塗装は1つの大きなポイントとなるでしょう。

マットブラック塗装のデメリット

現在の塗装技術では、マットブラック塗装においてはデメリットの方がはるかに多いでしょう。

そのデメリットとは?

汚れが落ちにくい

マットブラックは特殊な塗装方法で塗られていますので、表面がザラザラしています。

ザラザラしていればその凹凸の隙間に汚れが入り込み、簡単には綺麗になりません。

タオルなどで強くゴシゴシしてしまえば、表面のつや消しが取れてしまい、一箇所だけ艶のある状態になってしまうでしょう。

最もわかりやすい例が鳥糞です。

その瞬間に水で流してしまえば良いですが、鳥糞は何食わぬときに発見するものです。

鳥糞が熱で焼き付いてしまえば、水で流しても簡単には落ちていかないため、タオルなどでゴシゴシする以外に方法はないでしょう。

一度や二度なら良いですが、何度も繰り返し行っていれば塗装の劣化も速まり、やがて塗装はムラになったようにモヤモヤとして見えてしまいます。

特殊な塗装のため、修理が+αとなることも

艶のある塗装の場合、クリアコートと呼ばれる塗料を塗装して塗膜を保護し、艶を出しています。

クリアコートは何度塗装しても艶の具合は変わりませんが、マットブラック塗装の場合は塗りすぎると艶が出てしまいますので、慣れた職人でなければ難しほど技術が必要とされます。

ただ塗れば良いというわけではありませんから、そこに技術料がプラスされてもおかしくありません。

料亭の食事が高級なのと同じように、特別な技術を持っている職人は、やはりそれだけで技術料が発生してしまう場合もあるでしょう。

買取価格が安くなる傾向にある

自分で塗装した場合はもちろんですが、純正色として採用されている場合でも買取価格は安くなる傾向にあります。

これはマットブラック塗装だけではなく、様々な色に言えることですが、珍しい色ほど買取価格が安く、多く販売されている色ほど買取価格は高いのです。

例えば、ラパンのピンクは人気ですが、クラウンのピンクは不人気です。

ハスラーの黄色は人気ですが、スポーツカーの黄色に乗っている人は珍しいため、買取価格は低くなってしまいます。

人気のある色はすぐに売れますから、珍しい色よりも人気のある色を買い取った方が、業者も素早く販売できて在庫にもならないため、人気のある色であれば買取価格は上がってくるでしょう。

マットブラックに関して言えば、一部の人が好むだけであり、ほとんどの人は一般的な純正色を好みます。

買取価格を気にするのであれば、マットブラックの塗装は避けて一般的な艶のある色を選びましょう。

コーティングの方法は?

デメリットばかりで手間の掛かるマットブラックですが、やはりそれでもマットブラック塗装の車に乗りたいと言う人もいるでしょう。

大切に長く乗るのであれば、オイルなどの定期メンテナンスだけではなく、外装も綺麗にしておきたいですよね。

常に綺麗にしておくには、やはりコーティングをしなければなりません。

しかしマットブラックは、塗装とコーティングの知識がなければ綺麗な塗装を維持していくことは難しいでしょう。

一般的な塗装と同じように洗車をし、ワックスを掛けていけば、先ほどの鳥糞の件と同じようにムラになってしまいます。

マットブラックの場合、コーティング関係については業者にお願いするのがベスト。

自分でコーティングをして失敗すれば再塗装する以外に綺麗になる方法はありません。

プロにお願いしてしっかりとしたコーティングを施してもらいましょう。

マットブラック塗装のやり方は?

マットブラック塗装と言っても、使う塗料によって仕上がりが違ってきます。

ホームセンターなどに数百円で売られている、建築用の缶スプレーでもマットブラック塗装は出来ますが、耐久性が非常に弱いためすぐに劣化してしまいます。

高級な塗料を使ったからと言って、必ず綺麗に塗装出来るわけではなく、やはりそこには相応の技術が必要となってくるのです。

業者にお願いする場合、DIYでマットブラック塗装を行う場合の価格差を見ていきましょう。

業者に依頼する場合の料金

一般的なセダンで40万円〜50万円ほど。

ヘコミなどの修理も同時に行うのであれば、修理の具合に応じて価格は上がっていきます。

ほかにも

  • ドアの内側は塗装するのか?
  • ボンネットの裏側は?
  • エンジンルーム内は?
  • タイヤハウスは?
  • トランクの内側は?
  • 部品は外して塗るのか?

など、これらの条件によって価格は変わります。

一つ一つ重要な項目を決めていき、折り合いの付くところで塗装をしてもらいしょう。

なお、上記すべて行った場合は100万円程度と考えてください。

自分でマットブラック塗装をする場合の料金

自分で塗るのであれば、必要最低限の物があれば出来てしまいます。

  • 缶スプレー
  • マスキング用紙
  • マスキングテープ
  • 足付けペーパー

缶スプレーは車の大きさによって必要な本数は変わってきます。

小さな軽自動車でも20本以上は使いますし、SUVなどの大型サイズになればその3倍以上、60本〜70本あっても足りるかどうかと言うところです。

缶スプレーの値段もピンからキリまであり、高級な缶スプレーの方が耐久性は高い傾向にあります。

黒色のスプレー+つや消しクリアを必要としますから、缶スプレーを揃えるだけでも10万円近くの費用がかかることになります。

しかしプロに依頼すれば安くても40万円ほど。

この価格差を考えれば自分で塗装にチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

艶の具合も調整可能

塗りなれたプロであれば、艶の具合も自在に変えられます。

一度塗装してしまったものは変更できませんが、事前に打ち合わせをすれば艶の指定も可能です。

ほとんどのマットブラック塗装は全消し(艶がゼロ)と呼ばれる艶ですが、これを2分艶や半艶にすることも出来ちゃいます。

マットブラック塗装はクリアコートにフラットベースと呼ばれるつや消し剤を配合して塗装していきます。

このフラットベースが多ければ多いほど艶が消え、メーカー指定の量(主剤に対しておおよそ100%〜120%)を入れれば全消し。

80%程度で2分艶。

50%程度で半艶というように艶の具合を変えていけます。

DIYで行うはじめての塗装で艶の指定をすることは不可能に近いですが、プロに依頼すれば好みの艶加減に塗装してもらえるでしょう。

失敗の無いラッピングもあり

塗装だと40万円〜。

自分でやると失敗が怖い。

でも艶を指定してマットブラックにしたい。

そこでラッピング塗装です。

車のボディへシートを貼っていくという新しい方法で、まるで全塗装したように感じるほどイメージは変わります。

カーラッピングを業者に依頼してもらう場合の価格は20万円〜。

DIYで行う場合は10万円〜。

しかし、ほとんどの場合は業者に依頼することが多く、ラッピングの中に空気が入ったりしてなかなか綺麗に貼れないものです。

一度カーラッピングについても検討してみましょう。

マットブラック塗装にチャレンジしてみよう!

いきなり全塗装をするというのは、費用の面でも技術の面でも心配は尽きません。

グリルやミラーなどの小さな部品であれば失敗することもほとんどありませんし、仮に失敗してもすぐにやり直しはできます。

さらに、塗装費用も1,000円程度で済みますから、はじめてDIY塗装にチャレンジする人にもオススメしたい塗装ですね。

※下記にマットブラックを綺麗に塗装する方法が詳しく解説してあります。

是非参考にしてください。