ツートーンカラーのホイール塗装方法とマスキングテクニック

ツートーンカラーのホイール塗装方法とマスキングテクニック

DIYでホイールの塗装を行いたいと言う人を多く見かけます。

ドアなどのパネルに比べ塗装面積も小さく、マスキングや塗装に要する時間、費用ともに短く安く済ませることができます。

ホイールは簡単に取り外し可能な点からもDIY向きで、バンパー同様に塗装を始める第一歩としての練習には最適な部品の1つです。

さて今回は、ツートーンカラーの塗装方法を紹介していきますが、もちろん単色のみの場合でも応用は可能です。

マスキング工程を省略、変更するだけのことですので、単色を塗装したい方に向けても参考になるかと思います。

ホイールの清掃

車に取り付けたまま塗装する方はいないと思いますが、タイヤを外す作業というのはDIYでは難しいものです。

ホイールとタイヤの隙間へひたすらマスキングテープを入れ込み、少しずつマスキングをしていかなければなりません。

紹介する写真はタイヤを外して作業していますが、タイヤを装着していても上記のようにマスキングを行えば同じように、塗装は可能です。

1,ブラシ等でひたすらゴシゴシ

広い面は次の工程で足付けを行いますので、まずは細い部分や手作業では力が入りにくい箇所を重点的に掃除します。

自動車補修専用のクレンザーを使用しますが、この製品は脱脂も同様に行えるため、様々な場面で重宝します。

ブラシは歯ブラシでも良いですが、なるべく硬めのものを用意し、洗車に用いるような柔らかいタイプは避けてください。

硬いタイプは傷だらけになりますが、塗装の足付けも兼ねて行えるため、必然と作業時間の短縮に繋がります。

綺麗になったと思っても綺麗になってないので、一度全体を水で流し、ダストが付着している箇所を念入りにゴシゴシしましょう。

2,面の足付け

足付けも兼ねてペーパーを当てていく要領です。

スポンジで綺麗に洗うだけでは足付け効果はありませんので、先ほどのブラシと同様に汚れを落としつつ足付けしていきます。

ここで使用したペーパーはスーパーアシレックスの#500

ソリッドでもメタリックでもペーパー目は消える番手ですし、柔らかく色々な面に対応できるペーパーなので重宝してます。

拭き上げ後に脱脂からマスキングまで

3,拭き上げ、脱脂

全て足付けが終わればタオル等で拭き上げますが、洗車の要領で水を流しながら拭き上げましょう。

洗剤は乾くと面倒ですぐには落ちませんので、一度濡らしてあげることですんなり綺麗になります。

脱脂にはプレソルベントを使用しましたが、市販のシリコンオフでも問題ありません。

(後述しますが、外側のシルバーには色は吹き付けません)

 

 

マスキング、塗装作業

 

4,マスキングテクニック

今回の作業ではシルバー部分の塗装はありません。

色褪せた中心部分を黒で塗装して欲しいという依頼ですので、以前塗装した黒が残っていたので、その塗料を使用して若干安く請け負いました。

シルバー部分も塗装する場合は、マスキングせずに黒から塗ります。

乾燥後に内側の黒をマスキングし、シルバーを塗装していきます。

これは、外側のマスキングよりも内側をマスキングする方が圧倒的に簡単で失敗も少ないため、このような順序で進めていきます。

一度試してみてください。

円の内側をマスキングするのと外側をマスキングするのでは、どちらが綺麗に簡単に貼れるかを。

今回は黒のみの塗装ですので、シルバー部分をマスキングしていきます。

マスキングテープに空気が入ると隙間から塗料が入り込んでしまうので、折れないように貼っていきます。

これが最初は難しいのですが、右利きの場合は右手でテープを持ち、引っ張りながら貼っていく要領です。

ペタペタと何度も押さえつけながら貼るのではなく、左手の指でスーッと貼り付けて行く感じです。

右手は角度を作るために微調整しながらテープを伸ばし、左手は指でスルスルと貼っていきましょう。

難しいですが、これが出来ればどんな形のマスキングでも出来ちゃいますよ。

5,プライマーから塗装作業まで

マスキングが終われば塗装作業へと移行しますが、念のためプライマー処理を施しておきます。

本来足付けされているのてプライマーは必要ありませんが、ホイールという特殊な形状で足付けが不十分な箇所が無いとは言いきれません。

あくまでも念押しのつもりという感覚ですので、手元にプライマーが無ければ足付けの有無をしっかり確認してから塗装をしましょう。

次に、何度も手で触ってしまっているので、念のために軽く脱脂をしておきます。

脱脂が終わればホコリを除去してプライマー処理へと移行しますが、DIY作業ではホコリを除去するために何を使用しているのでしょうか?

僕たち塗装屋では10年以上も変わらず「タッククロス」と呼ばれる松ヤニが付着しているホコリ取りを使用しています。

塗装面を素手で拭き取ればとてつもない静電気が発生し、ホコリが寄るだけです。

タッククロスは静電気が発生しにくく、なおかつ松ヤニ特有のベタつきでホコリを貼り付けてくれます。

さて、ホコリを除去し、プライマーは2回程度吹けば良いでしょう。

15分ほど乾燥させ塗装していきますが、塗装を行う際には入り組んだ箇所から塗装していくと後が楽です。

先に面から塗装してしまうと、入り組んだ箇所を塗装する際に面へ塗料が付着し、タレる原因ともなりかねません。

不安であれば裏から吹くという手もありますね。

裏であれば多少タレても見えませんし、失敗しても目は瞑れそうです。

塗装が終われば全体が黒くなりますが、色がトマっているか否かの確認方法は、マスキング箇所の色の変化です。

マスキングが透けていればホイールも透けていますので、黒く染まったように見えても、もう一度だけ塗装しておけば透けることもないでしょう。

乾燥後のクリヤーコート

マスキングを剥がし、クリヤーを塗装していきます。

ソリッドであれば#1200程度のペーパーで段差を無くし、クリヤーコートをすることも可能ですが、シルバーは絶対にペーパーを当ててはいけません。

仮に大きなゴミが付着し、ペーパーを当てざるを得ない場合はもう一度塗装をし、ペーパー目を消してからクリヤーコートへ移行しましょう。

完成すればこのようになります。

これで四本完成です。

時間にして2時間程度。

手間はかかりますが、かなり綺麗になりました。