【プロが解説】サーフェイサーが透けてしまう赤や黄色を塗装する際の下色選び

【プロが解説】サーフェイサーが透けてしまう赤や黄色を塗装する際の下色選び

赤や黄色などの明るい色は隠ぺい力が弱く、何度塗り重ねても下色が透けているように見えます。

粗いメタリックなども同様に透けが見えやすいですね。

隠ぺい力が弱い=透明性が高い

このことを塗装業界では「トマリが悪い」と言いますが、下塗り塗料を上塗り塗料の色に最大限近づけることでトマリは良くなります。

赤色の下色選び

下色やサーフェイサーがグレーのままでは10回以上の塗り重ねが必要になってきます。

赤などをプロが塗装する際にも、必ずサーフェイサーの上へ下色を塗装します。

現在のサーフェイサーは、メーカーによっても異なりますが、50%程度まででしたら原色を入れても問題ないように作られていますので、サーフェイサーの段階で下色として調色する方法もあります。

赤の下色として最も効果的な色は「えんじ色」や「あずき色」といったものが挙げられます。

赤に微量の黒を入れ、焦げ茶のように濁らせても似たような色は出来上がりますので、この色を下色として使用しても問題ないでしょう。

また、赤は性質上、最も耐候性の低い色として有名で、赤色の上へクリヤーコートを塗装しなければすぐに色褪せてしまう点に注意してください。

黄色の下色選び

濃色系は避け、白に近い色を下色として塗るのが良いでしょう。

これまでに15年ほど塗装に携わってきましたが、白に微量の黄色を入れ、ほとんど白に近い黄色を再現した色が良いと思っています。

やはり白だけでは黄色のトマリが悪く、塗装回数が増えてしまいますので、可能であれば白に塗装する黄色を混ぜ、「黄色い白だなぁ」と感じる程度まで持っていきましょう。

オーカーと呼ばれる色がありますが、この色はトマリが良く、下色として使用されることも多くあります。

ただし、本来の塗装色と大きく離れている場合には、先ほどの白に黄色を入れる方法が良いでしょう。

黄色は赤に次ぐ耐候性の低さで、赤と同様にクリヤーコートはほぼ必須です。

こちらもクリヤーコートを行わなければすぐに色褪せてしまいますので、クリヤーコートを塗装しましょう。

粗いメタリックの下色選び

目の細いメタリックを塗装するだけですね。

塗装するメタリックの粗い細いがわからないという方は、ライトなどの強い光を当ててみてください。

粒子がギラギラと大きく感じれば粗いメタリックですし、埋まって感覚でキラキラしているメタリックは目の細いものです。

難しいところではありますが、一度塗装してみてトマリが悪いと思えば、改めてその上から目の細かいメタリックを塗装しましょう。

メタリック塗装においては、クリヤーコートを行わなければ艶は出ません。

艶消しメタリックとなりますので、必ずクリヤーコートを塗装しなければなりませんし、塗装面にメタリックの粒子が浮いているため、何度も触ってしまえばメタリックに傷が付いてしまいます。

艶消しメタリック塗装を希望するのではあれば、クリヤーコートで艶消しのものを使用してください。

まとめ

赤色

  • 最も隠ぺい力が弱い
  • 最も耐候性が低い
  • 下色には赤に微量の黒を入れた焦げ茶

黄色

  • 赤に次ぐ隠ぺい力の弱さ
  • 赤に次ぐ耐候性の低さ
  • 下色には白に微量の黄色を入れる
  • オーカーでも良い

粗いメタリック

  • 下色には細いメタリック
  • クリヤーコート必須
  • クリヤーコート無しでは耐候性は皆無