中古車の塗装はなぜ綺麗ではないのか?その原因は中古車特有の格安仕上げにあった

中古車の塗装はなぜ綺麗ではないのか?その原因は中古車特有の格安仕上げにあった

中古車でも遠目で見れば綺麗に見えますが、近くで見ると雑な直し方をしている車も多いですよね。

特にひどいのは、外から見えるところだけを綺麗にしていて、内側はサビだらけというような車もたくさんあります。

しかしなぜ、中古車だけがこのような直し方をされているのでしょうか?

綺麗に直してある中古車は存在しないのでしょうか?

中古車修理も手掛けている鈑金塗装屋さんが、中古車の塗装方法について詳しく解説していきます。

展示車両に綺麗な車は無い

基本的に展示されている中古車は、中古車オークションから仕入れ、キズなどを綺麗に直してから展示されます。

それもそのはずで、傷だらけの状態で展示していてもまず売れませんし、綺麗な車がたくさん並んでいる方が信用されやすいですからね。

一部のマニアを除けば、ボロボロの車ばかりが並んでいる車屋さんには行きたくないでしょう。

しかし、綺麗に並んでいる展示車も仕入れ時は傷だらけだった可能性は高いです。

外側だけを綺麗にして、パッと見でお客さんが来るような直し方をしているのが中古車です。

中古車特有の修理方法とは

多くの鈑金屋さんは、一般ユーザーの車であれば綺麗に直しますが、中古車は綺麗には直しません。

ユーザーありきの車は資産

本来、車は無くても生活はできますよね。

ただ便利というだけです。

公共交通機関やタクシー、自転車、バイク、様々なもので応用できますし、一家に一台あれば使い回せるので、一人一台など必要のないものです。

クレジットカードや自宅と同じく、車もステータスの1つとして認められていますので、車を持っていないということだけで人としての価値が下がりかねません。

この場合、価値を上げるためには車を所有するという結論になってしまいます。

新車であれば数百万という大金を払って購入していますし、何年間もローンを組むこともあります。

車はステータスであり、さらには資産である車を修理するとなれば綺麗に直すのがプロ。

自宅の水漏れや大事な服の補修など、綺麗に直してもらえば誰もが嬉しいものですし、修理後すぐに再発してしまっては目も当てられません。

では中古車の場合はどうなのか。

中古車にはユーザーが存在しない

基本的にはオークション経由で仕入れるわけですから、ユーザーは存在しません。

せいぜい売れるまでの間に、会社名義か社長名義になるだけです。

注文の多いユーザーが買うのか、普段の足として使うために買うのか、はたまたファミリーカーとして買うのか。

極端な話、車好きが買うか車に興味がない人が買うかと言うことですね。

この辺のことは売れるまでわかりませんので、修理方法も中古車特有の直し方となってしまいます。

バレなければ良いという修理方法

誰が乗るのか分からないですし、売れなければオークションへ売り流すことも考えられます。

クレームがあれば直せばいいんです。

中古車の修理相場ってとてつもなく安いので、一般修理と同じ金額で直してたら100%赤字になるんですよ。

ちょっと一部の例を挙げていきますね。

パネル1枚2万

ヘコミの大小やヘコミの数などに関係なく2万円です。

商用車の白でも、3コートパールでも関係なく2万円です。

ありえないですよ。

エクボの一般修理で4万円程度ですので、その半額でエクボ以上の修理をやらなければなりません。

普通に直すわけにもいかないですし、中古車屋さんも安く直してもらいたいからお金を払ってくれません。

結果、安い直し方になるんです。

全塗装10万円

パネル2万よりも安いと言ってもいいですよね。

ハイエースやアルファードなどの大型車両は除いて、軽自動車やコンパクトカーなどはこのくらいの値段で全塗装します。

各部品の塗装価格は下記になりますが、この値段よりも圧倒的に安いですし、綺麗になんてとても直せません。

https://diy-paint.com/archives/363

10万円の全塗装は10万円分の内容にしかできないということです。

綺麗な中古車を探す方法は無いのか

ありますが、かなり難しいです。

一台一台手当たり次第に探さなければならないし、遠くの地にあるかもしれません。

まるで、綺麗な海岸で釘を見つけるようなものです。

しかし、展示されている中古車に綺麗な車が無いとしても展示されていない中古車であれば綺麗に直せる可能性も残されています。