【なぜ必要なのか?】フェザーエッジの作り方とその効果についてプロが解説します

【なぜ必要なのか?】フェザーエッジの作り方とその効果についてプロが解説します

鈑金塗装屋がDIYで塗装する人向けに詳しく解説していきます。

傷やへこみなどを補修する場合には、塗装を剥がしパテを盛らなければなりません。

ここでフェザーエッジを綺麗に作らなければ、次工程のパテ研ぎで苦労し、再度フェザーエッジを作り直すことになるでしょう。

自動車の塗装は4層ほど重なっており、それぞれの層で硬さや厚みなどが違います。

車種によって5層や6層などもありますが、ここではフェザーエッジの重要性や作り方を解説していきますので、4層固定とします。

フェザーエッジとは

中心が鉄板で外にいくにつれて下塗り、中塗り、上塗り、クリヤーと、順に出ています。

下記は失敗例です。

へこみのある部分のみを削ろうとしたため、フェザーエッジに段差が生じてしまい、なだらかな坂道が出来上がっていない状態です。

名の通り、鳥の羽のように徐々に毛量が少なくなっているように見えることから、このような呼び方をされています。

例えば、ベルトサンダーで塗装を削った場合、鉄板と上塗りクリヤーまでの境目が崖のような段差になってしまいます。

ベルトサンダーで削ると、このようになります。

この状態でパテを盛っても、塗装の側面にパテを盛ることになり、結果として密着力が弱くなります。

さらに、パテを研ぐ際には当て板を使用して研いでいきますので、パテは徐々に削れていきます。

徐々に削りたいのに塗装の段差があれば、塗装とパテの境目が線状になってしまい、上手く削ることができません。

フェザーエッジの作り方

色々な道具を使用して説明しているサイトもありますが、基本的にはシングルアクションサンダーのみを使用してフェザーエッジを出していきます。

もちろんダブルアクションサンダーの方が綺麗に出せますが、作業時間が大幅にかかるので、シングルアクションでコツを掴むまで練習しましょう。

いらない鉄板などがあると便利なのですが、10分も練習すれば要領はは掴めると思います。

シングルアクションに貼り付けるサンドペーパー(以下ペーパー)ですが、丸型の#80を使用しましょう。

こちらも気をつけなければいけないのが、徐々に番手を落としていくように解説している場合もあります。

#80→#120→#240という解説が一般的ですが、番手を落とす必要は無く、#80でフェザーエッジを作り、パテまでいけます。

実際の作業場で上記のような手順で作業を行う人はいません。

パテ研ぎ工程では最初に#80を使用しますので、先ほどのような手順は必要ありません。

さらに、細かい番手を使用することで塗装の削れ方が甘くなり、削ろうという気持ちが無意識に出てしまうので、塗装面に余計なな力を掛けてしまうことになります。

力を掛ければフェザーエッジが均等に出なくなり、フェザーエッジを作るためにさらに広い範囲を削ることになってしまいます。

フェザーエッジを広く取ったなら、周りも広くペーパーを当ててしまいましょう。

最初の画像ですが

外側の白い部分が大きくペーパーを当てていますが、わざと広く取ってあります。

ギリギリまでしかペーパーを当てていないと、パテ盛り工程で足付け範囲が不足してしまい、新たに足付けをすることになります。

どうせ#80程度のペーパーを使用するのですから、広くても気にすることは無いです。

ベルトサンダーを使用することも

石などが当たった場合は小さくへこみ、中心が傷のようになってシングルアクションだけでは届かない場合もあります。

手作業で#80のペーパーを使用しカリカリやるのもいいですが、ここはベルトサンダーを使用しましょう。

ただ、研磨力が非常に強いため、長時間押し当てると鉄板に穴が開きます。

停止している状態で先端を塗装部分へ押し付け、軽くレバーを握る程度で間隔は掴めるでしょう。

ベルトサンダーはフェザーエッジだけではなく、様々な工程で活躍できますし、自動車修理意外でも活躍する場面が多いので購入されても良いでしょう。

錆の修理には必ず使用しますし、リベットを削る際にも使用します。

DIYで溶接をやってみようと考えている人ならば絶対に必要になる道具ですね

まとめ

  • フェザーエッジの範囲は大きく取る
  • 足付けの範囲も大きく取る
  • 細かい番手は使用しない

フェザーエッジを作るために使った道具一覧

  • シングルアクションサンダー

丸型#80ペーパー