【塗装のプロが徹底解説】車のアンダーコートは雨の日や寒い時期に施行すると剥がれる危険性がある

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アンダーコートは防錆効果が非常に高く、車検の度に施工される人も多いでしょう。

降雪地域や沿岸部などの塩害被害が多い地域では必須となっており、施行しなければ数年で車は錆びてしまいボロボロになってしまうでしょう。

しかし、ただアンダーコートを施行すれば良いというわけではなく、使っている溶剤の性質を理解したうえで施行しなければ十分な効果を発揮できません。

環境への配慮から水性塗料を使っている工場が多い

以前は油性のアンダーコートでしたが、揮発する物質が有害なことから、今では水性塗料の使用がメインになってきています。

ディーラーや大きな整備工場では監査も頻繁に行われるため、ほとんどの工場で水性のアンダーコートを使用しているでしょう。

水性塗料のメリットは環境への被害が少ないことですが、最大のデメリットはであることです。

水の性質上、長期間放置すると腐ってしまいますし、乾燥も極端に遅いです。

作業性が悪く、施工に時間が掛かってしまうため、水性塗料を好まない作業者も多いでしょう。

水性塗料は暖かく乾燥した環境でなければ乾かない

ここで例を挙げます。

車検の際にアンダーコートを施行し、日帰りで車検を行うとしましょう。

朝に入庫して夕方に持ち帰る。

よくある事例ですが、湿度が高ければアンダーコートは乾いていません。

帰り道に水溜まりがあればどうなるでしょう?

アンダーコート部へ強烈な水しぶきが打ち付け、ドロっと剥がれてしまうことが想像できるでしょうか?

タイトルにもある通り、寒ければ水分が蒸発せずにいつまで経っても乾燥しません。

同じように、湿度が高くても水性塗料に水分が含まれてしまいますので、乾燥が遅くなってしまいます。

板金塗装用の塗装ブースは徹底的に温度管理されている

自動車の塗装でも水性塗料を扱う企業が増えてきましたが、塗料の保管や塗装ブースの温度を一定にしなければ塗装はできません。

先ほど挙げた、水性ゆえの腐敗が進んでしまうので、保管場所にはヒーターを設置して常に20℃〜25℃程度にしておきます。

塗装ブースも同様に、20℃〜25℃でなければ塗料は乾燥しません。

また、温度が高すぎても感想が速すぎるため綺麗に塗装できなくなってしまうので、上記の20℃〜25℃が適温とされています。

しかし、アンダーコートの施行は整備工場で行われることが大半のため、塗装ブースなど存在しません。

特別に塗装ブースで施行してもらうことは可能ではありますが、そのための費用として1万円〜2万円程度上乗せされることとなるでしょう。

高い料金を支払うくらいなら、数日間は整備工場に保管してもらい、2,3日後に取りに行くかたちを取れば良いです。

気温が常に−20℃でもなく、霧の中で保管されているわけでもないなら、数日中には完全に乾燥しています。

アンダーコートの施行は夏に行うのがベスト

アンダーコートの一般的な相場は6,000円程度です。

下回りの洗浄が3,000円。

アンダーコート施行が3,000円。

コイン洗車場でも下回りの洗浄は出来ますので、夏の晴れた日に300円程度で洗車をしてから整備工場に持ち込めばアンダーコートの料金のみで施行することができます。

まとめ

塩害の多い地域でなくとも、アンダーコートは大切な車を守るための防錆処理です。

ボロボロに錆びてしまえば買い取り価格も下がってしまいますし、いつ鉄板が剥がれ落ちるかわかりません。

安全性の面からも売却額の面からも、アンダーコートの施行は大切です。

2年に一度、車検ごとに数千円を払うだけで綺麗な車を維持できますので、ぜひ施工しましょう。