2018年7月から、自動車用塗料の値上げ決定。

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年々高騰していく材料費ですが、またもや値上げです。

塗料類は10%〜15%。

シンナー類は10%前後。

関西ペイントやロックペイントなどはすでに値上がりしているようですが、今回の値上げ対象はイサムペイントです。

人件費も上がり続け、小規模の経営者は経営が難しくなってきているでしょう。

さらに問題になるのが、塗料の価格が上がっても請求できる金額はほぼ変わらないことです。

保険請求は塗料の値上がりを口実に出来るが、現金支払いは納得されない。

塗料に限らずオイルなどの消耗品全てにおいて言えることです。

値上げ前まではオイル交換を3,000円で行っていたものが、値上げにより3,150円になったとしましょう。

中にはこの価格に文句をつけてくる人もいるわけです。

少しでも安く済ませようという気持ちもわかりますが、値上げの損失分を作業側が負担しなければならなくなる。

塗料に関しても同様です。

これまではバンパー1本の塗装費用が30,000円だったものを、31,500になればどうでしょう?

板金塗装屋さんの大きな特徴ですが、事前に相談のうえ、金額を決定するというやり方が一般的です。

  1. バンパーいくらで直せますか?
  2. 30,000円です。
  3. ではお願いします。

このような流れが一般的なので、値上がりを口実にするとお客さんが離れてしまう危険性が出でくるのです。

ここ最近のユーザー心理は、「しっかりと適正価格を提示したうえで文句を言うなら作業はしない。タダ働きと同じだ。」というような風潮があります。

これは最もですね。

自分も同じように思いますし、わざわざ値上げ分を負担する必要はありません。

大きな企業やコンプライアンスが整っている会社であればこれも通用するでしょう。

しかし、板金塗装工場のほとんどは零細です。

田舎であれば口うるさく言われることも少なくないでしょう。

1つの仕事、1人のお客さんがいなくなれば連鎖的に仕事は減っていくものです。

町工場は1人のお客さんを大切にする傾向が非常に強いですので、自らが値上げ分を負担してしまうでしょう。

バンパー1本30,000円は10年以上も変わっていない

15年以上かもしれません。

工場やメーカーによって値上げの時期は異なりますので、一概には言えませんが10年〜15年ほど。

その当時から現在まで塗料の価格は30%以上も値上がりしています。

値上がりしているのにも関わらず、バンパーの塗装費用は30,000円が相場ですので、板金塗装屋さんも儲からなくなってきています。

昔のように車が趣味の若者も減ってきましたので、車にお金を使う若者も減りました。

単純に若者の人工が減少しただけではなく、実際に車に興味がない人が増えたのです。

これからはレンタカーやリースで済ませることも多くなるでしょう。

持ち家のように、自家用車を購入時することが一つの大きな夢となるのかもしれません。

月々9,800円から車をリースできる時代ですから、車を買うなんて馬鹿らしいかもしれないですね。

9,800円の中には保険料も車検代も含まれているでしょうし、車に関する出費はガソリン代と車検時の部品くらいなものです。

こうなればわざわざ他人から借りている車を直すなんてこともなくなりますし、さらに自動車修理業界が落ち込んでいくのです。

一般ユーザーにとっても塗料の値上がりは大きなダメージ

車だけではありません。

木材用の塗料なども値上がりしています。

年収が上がらず、支出を減らすために物の購入を避ける。

新たに購入するのではなく、安く買った家具などを修理して使うかもしれません。

ホームセンターなどに置いてある塗料も一斉に値上げ対象となりますので、塗料を自家用に購入する場合の出費も必然と大きくなってしまいます。

製品の値上げでニュースになるのは、野菜とガソリンくらいなものです。

需要の少ないものはテレビでも取り上げませんし、ほとんどの人が知らない。または実感がないまま、気づいた頃に「昔はもっと安かったんだけどなぁ」となるでしょう。

クイズ番組ばかりやっていないで、このような大切な情報をもっと取り上げてほしいと切に願うばかりです。