缶スプレーを使って車の全塗装をDIYで行う手順を全て解説〜初級編〜

缶スプレーを使って車の全塗装をDIYで行う手順を全て解説〜初級編〜

初級編ですので、はじめての方やDIYで塗装をはじめて間もない方向けの記事です。

コンプレッサーやスプレーガンなどのプロと同様の塗装方法ではなく、あくまでも缶スプレーです。

解説する内容についても初心者向けの記事になっていますので、プロの方が見れば「そんなやり方では綺麗に塗装できないよ」と考える人もいるでしょう。

しかし、塗装の基礎や基本も知らない駆け出しのDIYerに上級テクニックを伝えてもその通りにはなりません。

まずは基本。

DIYでも可能な限り綺麗に塗装できるように、失敗の無いようにするための記事です。

全塗装の工程一覧

マスキングや脱脂まで終え、いざ塗装というところからスタートです。

まだ必要な道具を揃えていない方は下記を参照ください。

https://diy-paint.com/archives/981

サーフェイサーを塗装するかどうか、ここは迷うところですね。

全体にサーフェイサーを塗装する必要はありませんが、足付けの際に下地が出てしまった箇所はサーフェイサーを塗装しなければなりません。

今回は、数ヶ所に下地が出たと仮定して、軽くサーフェイサーを吹いていきましょう。

  • サーフェイサー塗装
  • サーフェイサーを水研ぎ
  • 足付け
  • 乾燥
  • マスキング
  • 脱脂
  • ベースコート塗装
  • クリア塗装
  • 磨き

このような工程になります。

非常に長くなりますが、各項目をしっかりと読んでもらえれば失敗はほとんどないでしょう。

まずは失敗しないこと。

慣れてきてから技術を向上させていきましょう。

サーフェイサー塗装

全塗装に限らず、パネル単位で塗装する場合も同様ですが、サーフェイサーのマスキングと本塗装のマスキングのやり方は違います。

いざ塗装をするとなれば、ガラス部分のモールやパネル、ヘッドライトなどを全て覆っていきます。

サーフェイサーは傷部分だけに塗装するので、全体にマスキングしてしまえば塗料が飛び散って全て取り除かなければなりません。

これを防ぐために、傷周りだけにマスキングをしていきます。

ここで大きな注意点。

ギリギリでマスキングをすると大きな段差になってしまい、ペーパー掛けが大変です。

塗装する範囲から10cm以上離してマスキングをしましょう。

サーフェイサーの塗装もマスキングギリギリまで塗るのではなく、あくまでも傷の箇所だけ。

傷周りにはミストが飛ぶ程度にしておけば研ぎも楽になります。

サーフェイサーの水研ぎ

空研ぎでも良いですが、サーフェイサーの後には足付けが待っています。

足付け工程では水を使いますので、はじめから水を使ってしまっても良いでしょう。

さらに、空研ぎペーパーと耐水ペーパー。

耐水ペーパーの方が寿命が長く、均一に削れるため、サーフェイサー研ぎには耐水ペーパーを使用するのがオススメです。

傷部分のサーフェイサーを研ぐ番手は#400程度。

厚塗りした箇所の研ぎが終われば#800程度の番手まで落とし、#400で当てた箇所のその周りのミストを研いでいきます。

#800はあまり強く当てずに、慣らす程度の当て具合で良いでしょう。

足付け

#1000番程度のスコッチブライトを使用して、大量の水を使いながら全体的に足付けをしていきます。

細かいところを重点的に足付けしなければ塗装が剥がれてしまう危険性がありますので、ドアのエッジやドアノブの隙間などを徹底的に足付けしていきましょう。

足付けに関して詳しく解説しています。

https://diy-paint.com/archives/12

乾燥

塗装工場にはコンプレッサーがありますが、DIYでコンプレッサーを持っている人は少ないですよね。

ではどのようにして乾燥させるか。

ひたすら待つしかありません。

雨の日はもちろん、湿度の高い日も避けなければいつまで経っても乾燥はしません。

特にドアノブやガラスのモールなどの隙間が非常にやっかいで、塗装中に缶スプレーから噴出する塗料の勢いで水が吹き出してくることもあります。

半日程度は放置して乾燥させておきましょう。

乾燥が終わればマスキングですが、ドアには水抜き穴と呼ばれるものがあります。

ドアの裏側の下に小さな穴が3ヶ所か4ヶ所程度あるでしょう。

この穴から水が流れてきますので、乾燥後にこの穴へマスキングテープを貼り、水の流れを防止しておきます。

ここへマスキングテープを貼らなければ、サイドシル部分に水が流れてしまいます。

さらに、ドアの中にはグリスを使った部品がありますので、はじきの原因ともなりかねません。

必ずマスキングを行うようにしましょう。

マスキング

マスキングは新聞紙で十分です。

ヘッドライトやテールランプは塗料を吸い込みやすく、新聞紙が貼り付く恐れがあるので、新聞紙を二重にして貼れば十分でしょう。

ネットの通販などでマスキング用紙にマスキングテープが貼り付けられているものもありますが、実はアレ、薄いです。

たぶん三重くらい貼らなきゃ染み込むんじゃないのかなってくらい薄いです。

便利なんですけど、結局は二度手間になってしまうので、最初から新聞紙で貼っても十分に代用可能ですからね。

あと大事なのは、ウェザーストリップ類を外しておくことです。

雨漏り防止の柔らかいゴムですね。

ドアの内側や座席の横(パネル側)に付いている黒くて長いゴムの部品です。

柔らかいゴムにマスキングをしようとしてもすぐに剥がれてきますし、なかなか綺麗に貼るのも難しいです。

ウェザーストリップを外してしまえば隠れる部分にマスキングするだけですので、剥がれる心配もなく簡単にマスキングが出来ますので。

脱脂

専用ウエスがあれば良いですが、無ければTシャツで代用しましょう。

注意点は、とにかく念入りに脱脂すること。

もうほんとにそれだけです。

一度拭くだけではホコリが取れる程度の脱脂しか出来ていないので、2度か3度拭けば間違いないでしょう。

脱脂剤を大量に使ってもメリットはありませんので、少し濡れる程度の感じがベストです。

ベースコートの塗装

ソリッドならベースコートだけで終わることもあります。

メタリックならクリアも塗装する2コート。

パールやキャンディなら3コート。

それぞれ塗装方法は異なりますので、一概に塗装方法を決めつけることはできません。

ソリッドはただ塗るだけですからね。

垂れなければ綺麗に塗装できます。

今回は、最も多いと思われるメタリックやマイカなどの一般的な塗装方法を紹介していきましょう。

  • まず捨て吹きについて

1回目の塗装はパラパラと塗料を乗せていく感じです。

はじめから厚塗りすると、はじく恐れがあります。

さらに、塗装は塗り重ねるほど垂れにくくなりますので、薄く塗り重ねることで最終的に厚塗りすることも可能になるのです。

垂れてしまっては処理が大変ですから、必ずはじめは薄く塗装しましょう。

透けているというレベルではなく、もう本当に塗料が吹き付けられているという程度で十分です。

  • 色ドメ(いろどめ

色をトメると言いますが、下地が染まり切るまで塗装重ねていきます。

捨て吹きの次はもう少しだけ厚く塗り、徐々に厚く塗装していって4回〜5回程度で完全に色を染めていきます。

1液塗料の場合、塗った直後は艶が出ていますが、乾燥すれば艶が無くなります。

この艶が無くなったタイミングが重ね塗りできる目安ですので、乾燥してから上塗り。乾燥してから上塗り、

これを繰り返して塗装していきましょう。

  • ムラ取り

1回目の捨て吹きよりも少しだけ多く乗せる感じで全体的にパラパラととそしていきます。

ムラ取りを綺麗に行うために大切なのは、乾燥しきった塗料の上へパラパラと塗装しないことです。

ムラの原因は、塗膜の中でメタリックやパールが泳いで粒子の方向がバラバラになっているために、影が出来てムラに見えるのです。

乾燥した塗料の上へパラパラと乗せても塗膜の中のメタリック粒子は動きませんので、ムラは取れません。

色が染まり、艶が無くなりかけている瞬間にパラパラと塗装することで塗膜の上へメタリックが乗り、沈むことなく馴染んでくれるのです。

ちなみにソリッドの場合は、捨て吹き→色ドメで完了です。

クリア塗装

最も集中力を必要とし、スピードを要求される工程です。

ここまでの工程は要領さえ分かっていれば手放しでも出来るようなものでしたが、とにかくクリアは仕上げが命です。

ここで失敗すれば磨き工程で莫大な時間がかかるか、再度ベースコートの塗装からやり直しになります。

と言うことは、綺麗に仕上げてしまえば磨きも苦ではないと言うことですね。

プロも同じく、クリアを綺麗に塗装しようと日々努力しています。

なかなかうまく行かない時もあれば、磨き無しで塗れちゃう時もあります。

何が良かったか。

どこが悪かったか。

毎日練習を繰り返しています。

ここでクリアを綺麗に塗装するための解説をしてもこの項目だけ非常に長くなってしまいます。

クリアを綺麗に塗装するために参考記事を用意してありますので、そちらで詳しく解説しています。

参考記事

https://diy-paint.com/archives/874

https://diy-paint.com/archives/539

https://diy-paint.com/archives/541

https://diy-paint.com/archives/581

https://diy-paint.com/archives/873

https://diy-paint.com/archives/978

https://diy-paint.com/archives/979

かなりの数の記事を紹介しましたが、各記事で取り上げている内容が違いますので、あなたの疑問に特化した記事をご覧になってください。

磨き工程

磨きも同様に、説明するには細かくなりすぎてしまいます。

クリアが垂れてしまった場合の対処法や、クリアに付いたゴミの取り方など。

塗装前に参考にするもよし。

塗装後のトラブルで参考にするもよし。

いくつか上げていきますので、参考にしてください。

参考記事

https://diy-paint.com/archives/966

https://diy-paint.com/archives/888

https://diy-paint.com/archives/580

https://diy-paint.com/archives/452

https://diy-paint.com/archives/427

https://diy-paint.com/archives/414